口論に至らぬ
私は彼にずっと優しかったと思うのだ。胸の奥底に押し込められた澱を、ヘドロを吐き出さずにいたこの6年間。私は冷徹で、非情で、その反面大切な者ととりわけ動物には過剰な愛情を持ち合わせている。この二律背反の出処、対峙すれば彼は気軽に耐えられないことなど知っている。何を聞いても事柄として以上の見解なんて、感情移入なんてしないでいたいと思うのに言葉吐きながらにそこにいる私が一番、重力にやられている。それはあなたが、無意識的に弱さを武器にしているからでもありますね。No more,是がワタシなりの育ってきた過程。無意味な抗争等存在しない。だから言ったんだって、全て全てに理由を求めなければ、酷な事からの逃避に過ぎないんだって。全く楽な事で無いにしろ、理性的な議論は生きる為に不可避なんだって。ワタシの冷徹さを受け入れられないなら、それはやはり愛情ですらないだろう。自分で埋めた地雷のよけ方ならよく、知っている。だけども私はもう、そんな地雷の在り処を教えたりなどしたくはない。無意識に踏まれてしまう地雷を人知れ ず消化する方がらくだ、と思い込むことは、私に対して無礼なことだ、覚えておきな、具体例で投げることなど出来ないけれど。あなたの行動と感情をどれだけ真摯に受けようとしたか痛い痛いのは、ずっと私だったのに今一度考えてご覧と言いたかったけれど私は呑み込んでは熱いお湯を張った。