翌年に劇団創立100周年を控えた99期生は、男役スターに現役生で先に退団が発表となった花組帆純まひろ、月組英かおと、雪組諏訪さき等がおり、退団者には星組の脇で渋い演技を見せた遥斗勇帆や退団後の言動が物議を醸した亜蓮冬馬等がいた。娘役では月組トップの美園さくらに現役生では月組彩みちる、雪組野々花ひまり、星組小桜ほのかが活躍中。その他在団中理由はよく分からなかったが。何かと名前を聞くことがあった桜良花嵐という生徒もいた。

 

 1~2月月組「ベルサイユのばら‐オスカルとアンドレ編」は再びオスカルとアンドレ役に龍真咲と明日海りおがWキャストとなったが、アンドレ役には蘭寿とむと壮一帆も特出となった。尚、この時壮は雪組トップとじての出演となった。またこの公演では過去の「オス・アン編」と異なり、アントワネットは登場せずフェルゼン(紫門ゆりや)だけが登場することとなっていた。尚愛希れいかはロザリー役で出演し、明日海はこの公演後に花組へ組替えとなった。2~3月花組「オーシャンズ11」の再演では明日海は未だ間に合わず、前年に壮一帆の雪組組替えと朝夏まなとの宙組組替えに愛音羽麗の退団があったので専科から北翔海莉が特出し、更に望海風斗の位置づけを一気に持ち上げて三番手の役付けとなるテリー・ベネディクト役での登場となった。尚、ライナス役を芹香斗亜が演じて初のポスターメンバーとなった。

 

 3~4月宙組「モンテクリスト伯/Amour de 99!!<99年の愛>」の「モンテ」は原作が19世紀の文豪アレクサンドル・デュマの有名な小説で、今まで何度となく翻案や引用、TV・ラジオドラマ化、アニメ漫画化、舞台化されてきた。過去宝塚でも瀬戸内美八主演による1979年星組公演「アンタレスの星」として上演されており、この時はデュマ自身が狂言回しとして登場した。「99!!」は100周年を目の前に、過去の名場面の再現を中心とした作品。4~5月雪組「ベルサイユのばら‐フェルゼン編」は、壮一帆フェルゼンに対して愛加あゆアントワネットは、二人とも紆余曲折を経てたどり着いた新トップコンビの披露公演となった。二番手となった早霧せいなはオスカルを凰稀かなめとWキャストで、三番手未涼亜希はアンドレを柚希礼音・龍真咲とTキャストで其々演じた。壮は予想外の早期退団だった3期下の音月桂のピンチヒッターのような形での登板となったが、個人的には音月の下での二番手だった早霧が未だ存在感に欠けた感じでそのままトップにするのはちょっとな…という気がしていたので、納得の人事だった。更に言えば水夏希の後焦って音月をトップに据えず、先ずはキャリア充分だった壮をトップにして音月にもう少し二番手修行をさせていたならば、もっと余裕を持って当たれたのではないかと当時は思ったものだった。

 

 6~7月星組「ロミオとジュリエット」でいよいよ2010年梅田芸術劇場で初演した、柚希礼音・夢咲ねねによる大劇場での星組再演となった。研2の時に初演の“愛”役で注目を集めた礼真琴は、再びの“愛”とベンヴォーリオの二役を演じることとなり、新公で初主演を飾ることとなった。7~8月月組「ルパン/Fantastic Energy!」この公演から龍真咲が完全単独トップとなったが、二番手ポジションに星組から来た美弥るりかと宙組から来た凪七瑠海の89期生同期コンビが並び立つも、正式なW二番手という訳ではないようだった。所謂"番手ぼかし"というやつである。そしてその下に珠城りょうが来る布陣となった。8~9月7花組「愛と革命の詩/Mr. Swing!」から明日海りおが月組から組替えとなり、準トップという肩書がはずれて単純に蘭寿とむに次ぐ二番手となった。明日海と同期の望海風斗は三番手ということになったが、雪組に続いて花組でもまた差し替え人事発動の気配がしてきたのだった。

 

 9~11月宙組「風と共に去りぬ」ではバトラー凰稀かなめに対してスカーレットⅠを朝夏まなとと七海ひろき、アシュレーを悠未ひろと朝夏、ルネを悠未と七海の夫々Wキャストとし、実咲凛音がメラニーで緒月遠麻がベルというキャストとなった。悠未がこれを持って退団となったが、残った緒月・朝夏の二番手グループに七海が肉薄してきた形となった。11~12月雪組「Shall we ダンス?/CONGRATULATIONS 宝塚!!」の「ダンス?」は周防正行監督のヒット映画の舞台化で、壮一帆演じる主人公ヘンリーが通うダンス教室の教師で、実質的ヒロインのエラ役に二番手早霧せいながオスカルに続いて再び女役、実咲凛音はヘンリーの妻のジョセリンとなった。尚、未涼亜希は全公演を通じて休演となり、彩凪翔が代役で公演が行われた。

 

 バウホールでは5月月組「月雲の皇子」が珠城りょうのバウ初主演作となったが、演出家上田久美子のバウデビュー作でもあった。6月花組「フォーエバー・ガーシュイン」は芹香斗亜の初主演作、7~8月宙組「the WILD Meets the WILD -W.M.W.-」は蓮水ゆうやと七海ひろきのW主演作、8~9月雪組「春雷」は彩凪翔の初主演作と若手の初主演作が続いた。その後はニール・サイモンの傑作戯曲が10月専科「第二章」として専科の轟悠、絵真なおきと星組の夢咲ねね、早乙女わかば、以上の4人で上演された。三木章夫作・演出によるバウショーケース第1弾として12月花組「New Wave! -花-」が望海風斗、瀬戸かずや、芹香斗亜等若手メンバーで上演された。

 

 その他ドラマシティ公演では1月宙組「逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース」が、悠未ひろ主演で上演された。2月雪組「ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌」が未涼亜希主演で上演されたが、初代ブラック・ジャックの安寿ミラは元花組の後輩である未涼が演じることを喜んでいたとか。3月星組「南太平洋」は専科の轟悠と妃海風のコンビで上演。また6月には前年渋谷に開場したばかりの東急シアターオーブにて、ゲームを原作とした花組「戦国BASARA-真田幸村編-」が上演されたが、ゲーム内容に基づいた衣装が派手派手しかった。

 

 3月中日劇場星組「宝塚ジャポニズム〜序破急〜/怪盗楚留香(そりゅうこう)外伝 -花盗人(はなぬすびと)-/Etoile de TAKARAZUKA」は海外公演の試演として上演された後、4月に台湾にて初の歌劇団自主興行による海外公演として上演された。「楚留香」は中華圏で有名な武侠小説シリーズの舞台化。

 

 6月にはTBSのTVドラマ「TAKE FIVE〜俺たちは愛を盗めるか〜」に柚希、凰稀、龍、紅ゆずる、明日海の5人がゲスト出演。5人は宝塚スターでありながら怪盗団でも活躍中というお話で、柚希が当時未だ二番手だった紅と明日海を顎で使っているのが笑えた。

 

 この年は雪組で壮一帆新トップが誕生したが、トップの退団は無かった。しかし、明日海りおの月組から花組への組み替えに伴う構造変化が発生した。またバウホールでの若手主体の公演も目立った。また星組の台湾公演も現地で大きな話題となった。尚、翌年の劇団創立100周年に先駆けて、宝塚音楽学校創立100周年(設立当初は宝塚唱歌隊)記念式典が7月17日大劇場にて開催された。

 前年とは一転して、この年の98期生は音楽学校入学者40名が、そのまま全員歌劇団に入団することとなった。主な現役の男役スターでは星組二番手の暁千星、残念ながら先頃退団を発表した天華えま、宙組の瑠風輝がいる。その他元花組飛龍つかさ、星組から雪組へ行った綾凰華等がいた。娘役では雪組娘役トップに真彩希帆がいた。現役には月組麗泉里、宙組の小春乃さよ。その他元星組二番手だった有沙瞳、宙組の遥羽らら、雪組の星南のぞみに、一時期TVで不思議チャンキャラを披露した紫乃小雪、星組から宙組にきた華雪りら等がいた。

 

 1月花組「復活/カノン」の「復活」は有名なトルストイの小説を舞台化した作品で、新人公演では愛音羽麗の役を柚香光が、華形ひかるの役を水美舞斗がそれぞれ演じる等、95期生の活躍が目立ってきた。2~3月月組「エドワード8世/Misty Station」は霧矢大夢と蒼乃夕妃の退団公演となった。当初歌の上手い霧矢がトップになれば月組はしばらく安泰との声も聞こえたが今一つ作品に恵まれたとも思えず、むしろW二番手ともいえた龍真咲と明日海りおの競い合いの方が目立ってしまったような感じだった。3~4月雪組「ドン・カルロス/Shining Rhythm!」。この頃愛加あゆはそれ以降脇でトップをサポートしていく覚悟を決めていたとかで、この公演で演じたエボリ公女が実際の肖像画で黒いアイパッチしていたことから、舞台で演じる際も同じくアイパッチを付けて登場した。

 

 4~5月宙組「華やかなりし日々/クライマックス」が大空祐飛と野々すみ花の退団公演となったが、演出家原田諒の大劇場デビュー作でもあった。思えば月組で霧矢に抜かれて花組行きとなり道が途切れたように見えながらも、宙組トップに返り咲き結局霧矢よりも半年早くトップとなり、2ケ月遅く退団となった。作品的にも恵まれたと思う。世の中何がどう転ぶか判らないものだ。またこの公演をもって北翔海莉が専科へと組替えとなった。5~6月星組「ダンサ セレナータ/Celebrity」があって、6~7月月組「ロミオとジュリエット」の再演は新トップコンビ龍真咲と愛希れいかの大劇場披露となったはずだったが、明日海りおが正式に準トップとの肩書でロミオとティボルトをWキャストでの公演となった。龍は大地真央・天海祐希系のキラキラした現代的なアイドルタイプのスターなのに対して、明日海は安奈淳・涼風真世系の伝統的フェアリータイプで、その対比も見所だったと思う。但し癖のある龍の歌が個人的には苦手で、明日海の素直な歌唱の方が好みではあった。ファンの間ではロミオ:明日海、ティボルト:龍の組み合わせがそれぞれの柄に合って好評だったようだ。実質的にはWトップに近いが、かつて松あきらと順みつきのWトップで花組が二つに割れてしまったという事もあり、名目的には明日海を“準”として微妙に傾斜をつけることで龍を立てているように見えた。尚、かつて1970年頃までファンの間では二番手を“準トップ”とか“サブトップ”と呼んでいたこともあったが、歌劇団が正式名称として“準トップ”としたのはこれが初めてのことだった。

 

 7~8月花組「サン=テグジュペリ/CONGA!!」で「サン」は有名な童話「星の王子さま」の作者サン・テグジュぺリの物語。「CONGA」は情熱的なラテンショーで、ANJU(元花組トップ安寿ミラ)の振付場面、特に赤い衣装の男役の生徒が一列に並んで舞台奥から客席に向かって一斉に走ってくる場面が強烈な印象として残っている。この作品後に壮一帆は雪組に組替えとなってトップ就任し、一方愛音羽麗は退団となった。9~10月宙組「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」はアニメ化もされた有名な長編SF小説を小池修一郎が脚色・演出した作品で、新トップコンビ凰稀かなめと実咲凛音の大劇場お披露目となった。お話は原作の第2巻までに基づいているが、原作ではこの部分ヒロインのヒルダは殆ど登場しないのだけど無理やり登場させたようで、そのせいか凰稀と実咲のコンビ感はあまりなかったらしい。またこの公演から朝夏まなとが花組から組替えとなって来て、二番手に収まるのかと思ったらそうでもなかったようで、悠未ひろ、緒月遠麻と共に3人が二番手グループということになったようだった。尚この新公は蒼羽りくの二度目の主演となった。また翌年1月のドラマシティ公演の後で、凪七瑠海が月組へ組替えとなった。

 

 10~11月雪組「JIN-仁-/GOLD SPARK!」で「仁」は青年コミックを原作として先にTVドラマ化もされた作品で、音月桂と舞羽美海の退団公演となった。音月演じる主人公“南方仁”は現代の脳外科医で、現代から幕末期にタイムスリップしてさあ大変!というお話。トップ在位2年間で大劇場4公演での退団となった。二番手を1公演で研13と比較的若い年次でトップ昇格と、当初は100周年を飾るトップにと期待は大きかったようだが、“仮面の男事件”等があってか今一つ消化不良のままの早期退団と言った印象だった。また早くも北翔海莉が専科から特出となった。また翌13年2月の中日劇場公演の後沙央くらまが月組へと組替えとなり、以前の貴城けいと水夏希の際と同様に、早霧せいなとの差し替え人事の発動となったようだった。11~12月星組「宝塚ジャポニズム -序破急-/めぐり会いは再び 2nd -Star Bride-/Etoile de TAKARAZUKA」の「ジャポニズム」と「Etoile」は翌年春に予定されている台湾公演の試作品だったが、「めぐり会い2nd」は2011年星組で上演された「めぐり会いは再び」の再演ではなく続編。初演と同じキャスティングでいなくなった生徒の役は、色々な理由をつけてストーリー上は不在という事になっていた。この頃から星組のイケイケ感がかなり顕著になった気がしていた。

 

 バウホールでは1~3月宙組「ロバート・キャパ 魂の記録」は凰稀かなめの代表作の一つ。7月雪組「双曲線上のカルテ」早霧せいな主演は、先ごろ同じく雪組和希そら主演で再演された。。尚5月28日付で男役から転向した大湖せしるが、この公演から娘役として登場した。10月月組「春の雪」は明日海りお主演での話題作となった。12月ドラマシティでは11年に轟悠と未沙のえるのコンビで上演されて話題となった「おかしな二人」が、今度は轟と華形ひかる以下花組のメンバーで再演された。

 

 この年戦前と戦後を繋ぎ白薔薇のプリンスと謳われた、宝塚歌劇の至宝との言うべき人物であった春日野八千代が8月29日に96歳で逝去された。劇団創立100周年をあと2年後に控えての事だった。もし100周年までご存命だったならば間違いなく記念セレモニーの象徴となっただろうが、年齢の事を考慮するならば元々微妙なところだった。最後に舞台に立ったのは2008年宝塚舞踊界の出演で、翌09年舞台生活80周年に特別イベントのトークコーナーに登場したのが最後の姿となった。

 

この年は霧矢大夢・蒼乃夕妃、大空祐飛・野々すみか花、音月桂・舞羽美海の退団の一方で月組龍真咲・愛希れいかに準トップ明日海りおと凰稀かなめ・実咲凛音の新トップ披露もありと、花組と星組以外で交代劇が続いた年となった。また春日野八千代ば亡くなったことで、自分が宝塚をよく知るようになった頃に在籍していた全ての専科生がいなくなったこととなった。

 この年の97期生は音楽学校には40名入学したが入団時には34名に減っており、更に組配属前や組回り中に2名が退団となった。現役で活躍中の男役に花組の永遠輝せあ、綺城ひか理、間もなく退団予定の月組蓮つかさ、宙組副組長秋奈るい。退団者には主席で歌が上手かった留依蒔世、元祖アイドル女子プロレスラーだったマッハ文朱の娘桃堂純がいた。娘役では現役月組トップの海乃美月に、退団者では元花組城妃美玲、春妃うらら等がいた。

 

 1月雪組「ロミオとジュリエット」は前年星組により上演された舞台の大劇場版としての再演となり、新トップ音月桂の大劇場披露となった。しかしながら相手役は未だ決めずに、ジュリエット役は夢華あみと舞羽美海のWキャストとなった。音月とコンビを組むのはこの2人のどちらかという事だったが、新公のジュリエット役の愛加あゆも新公ヒロインを2度演じているし、直前の音月のトップ披露公演となった2010年10~11月ドラマシティ「はじめて愛した」では初東上も果たしているので、実質これら3人の誰かと個人的には思っていた。まあ今にして思えば、トップ披露の相手役となって良しとなればそのままスンナリ娘役トップに決まっていたろうに、そうではなく改めて下級生2人が大劇場公演でWキャストになったという事を推して知るべきだったと思っている。結局後に音月の相手役は舞羽に決まりコンビを組むこととなった。また乳母役に沙央くらまが回った事にも驚いた。同期の早霧せいながマーキュシオ役だっただけに何がどうしたと思ったのだが、そこで思い出されたのがかつて同じく雪組で水夏希が宙組から組替え後、それまで二番手のはずだった貴城けいが宙組へ移動した件。まさかまた差し替えか?と考えてしまった。

 

 2~3月花組「愛のプレリュード/Le Paradis!! -聖なる時間-」で真飛聖の退団公演となった。同期の宙組トップだった大和悠河が、劇団の肝入りで押し上げられながら尻すぼみのような印象だったのに対して、当初は3期上級生の大空祐飛を二番手に付けられる等少々扱いに不安も感じられた真飛だつたが、最終的には充実した成果を残せたと思う。「プレリュード」は演出家鈴木圭の大劇場デビュー作だった。3~4月月組「バラの国の王子/ONE -私が愛したものは…-」で「バラの」は“「美女と野獣」の原作精神に立ち戻っての…」との事だったが、としてもトップ霧矢大夢をどんな“野獣”に仕立てるのが個人的には興味の中心だった。後年になってしまうが2017年公開の映画“美女と野獣”では、野獣を演じた二枚目俳優ダン・スティーブンスがその面影を全く判別できない程加工されていた。などと考えていたところ衣装で上手く宝塚的“野獣振り”を表現していたのに感心した。

 

 4~5月星組「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり逢いは再び」で、「ノバ」は1999年以来12年ぶりの再演となった。この際の前夜祭に初代ソールの真帆志ぶきが登場したのだが、それを見たどこかのオバ様方が「折角美しいものを見に来たのに、何か興ざめねえ…」とおホザキになられていて、まあ、世の中にはそうゆう人もいるんだと参考になった。2月の中日劇場公演後に凰稀かなめが宙組に組替えとなっていたため、この公演ではオーロ、マール、メール夫人を夢乃聖夏、紅ゆずる、真風涼帆のTキャストで演じた。併演の「めぐり逢」は名作「ノバ」の付け合せ的な軽い作品のはずだったがこれが結構好評だったため、その後続編が2作上演されることとなった。かつて1999年雪組で上演された際の併演作品「再会」も結構好評で、その後全国ツアーで2度上演された。5~6月宙組「美しき生涯/ルナロッサ -夜に惑う旅人」の「生涯」は脚本家大石静の初の宝塚作品。元々和物と洋物2つの案があったそうで、トップ大空祐飛の個性を考えて和物にしたとか語っていた記憶がある。

 

 6~7月花組「ファントム」は宙組から出戻りとなった新トップ蘭寿とむの大劇場披露となり、相手役は引き続き蘭乃はなで蘭蘭コンビの誕生となった。蘭寿は82期生の音楽学校主席入学、歌劇団主席入団でパワフルなダンスが印象的だった。相手役の蘭乃もダンサーで、このダンサーコンビのお披露目が「ファントム」というのに当時少々戸惑った記憶がある。二番手は壮一帆、三番手は愛音羽麗と変わらなかったが、壮と蘭寿は同期でもあり壮にとっては苦しい時期だったのではないかと想像される。この公演ではシャンドン伯爵を愛音と朝夏まなと、アラン・ショレを華形ひかると愛音、セルジョを朝夏と華形のそれぞれWキャストとなった。

 

 7~8月月組「アルジェの男/Dance Romanesque」の「アルジェ」は、1983年峰さを理のトップ披露となった東宝劇場公演以来の28年振りの再演となった。9~10月雪組「仮面の男/ROYAL STRAIGHT FLASH!!」で改めて音月・舞羽のコンビ披露となった。「仮面」はかつてレオナルド・ディカプリオ主演で映画化もされたアレクサンドル・デュマの有名小説が原作なのだが、その演出が余りにも下品と大問題になった。東京公演に際して改訂されたようだがそれでも未だ下品と叩かれて、“「仮面の男」事件”と呼ばれたほどの大騒動に発展してしまった。結局演出家の先生もその後干されてしまい2年後に退団。何とも後味の悪い騒ぎだった。またこの公演から早霧せいなが線上に名前が載ってポスターメンバーとなり、二番手であることが明確になった。

 

 

 10~11月宙組「クラシコ・イタリアーノ/NICE GUY!! -その男、Yによる法則-」。この頃から公演タイトルに副題が続くパターンが流行ってきたようだが、この「NICE」の副題は特に訳が分からなかった。11~12月星組「オーシャンズ11」は再びハリウッド映画の舞台化。当初原作映画を監督したスティーブン・ソダーバーグ監督は小さな潤色も許さない姿勢だったそうだが、小池修一郎が粘って舞台となるラスベガス感を強調するために、ヒロイン・テスの職業を美術館のキュレイターから歌手に変更したり、マジックショーを取り入れるなど大胆な脚色を施してショーアップを図った。結局ソダーバーグ監督も出来上がった舞台を見て、結構楽しんだ様子だったとか。後にソダーバーグ監督は「11」のスピンオフとなる2018年公開「オーシャンズ8」のプロデュースをするが、これは「11」の主人公ダニーの妹デビーが女性ばかりの窃盗団を組むお話。案外「11」が女性だけの宝塚で舞台化されたことに、インスパイアされたのではないかと睨んでいる。またこの頃から星組のイケイケ振りが更に加速してきた気がするが、翌年12年3月に美弥るりかが月組に夢乃聖夏が雪組に、4月に芹香斗亜が花組に組替えとなった。これらの人事は当時人気が飛びぬけていた星組のパワーを他の組に多少なりとも分散させることで、各組の平等化を目指す意図があったものと推察した。

 

 バウホールでは漫画が原作となった1~2月星組「メイちゃんの執事」で紅ゆずるが初主演を飾った。4~5月雪組「ニジンスキー」は早霧せいなが伝説のダンサー、ニジンスキーを演じた。これは演出家原田諒の第二作目でその耽美的な仕上がりが好評で、特に緒月遠麻の怪演とも言うべき熱演が話題となった。8~9月星組「ランスロット」は真風涼帆の初主演作品。9~10月「おかしな二人」はニール・サイモンの名作を専科の轟悠と未沙のえるが主演した作品で、星組メンバーが脇を固めた。11月月組「アリスの恋人」は明日海りおの初単独主演作品だった。梅田芸術劇場では7月雪組「ハウ・トゥー・サクシード」が真矢みき主演の1996年花組公演以来、音月桂主演で再演された。

 

 この年は相手役不在での音月桂トップ披露があったり真飛聖の退団と蘭寿とむの新トップ披露があったが、人事面では比較的落ち着いていた。但し“「仮面の男」事件”や「オーシャンズ11」の上演等が話題になった一方で、再演作品が多く上演された1年となった。

 この年の96期生については色々言われているが、自分としては当事者でもなくネット上の話しか知らないのでその件については触れないことにする。現役生で和希そらが活躍しているが、先頃退団を発表したため男役でのトップは残念ながら生まれそうにない。他に月組に夢奈瑠音、春海ゆう、星組朝水りょうが現役で活躍中。退団者では花組の優波慧、宙組には先頃退団した紫藤りゅう、ダンサー秋音光等がいた。娘役では花組の花乃まりあ、雪組の咲妃みゆと朝月希和、星組の綺咲愛里と74期、76期以来となる4人の娘役トップが誕生した。その他も一時は音月桂の相手役候補だった夢華あみ、音咲いつき、瀬戸内美八の姪瀬戸花まり、叶羽時等が活躍した。色々と言われはしたが、特に娘役に才能ある人材が揃った年次だったと言うことができるだろう。

 

 1月星組「ハプスブルグの宝剣/BOLERO」では前年3期下の真風涼帆が新公の連続主演をした後、ラストチャンスで美弥るりかが主演となりその後存在感を増していくこととなったが、紅に続くことができず月組2番手での退団となったのは残念だった。2~3月雪組「ソルフェリーの夜明け/Carnevale睡夢」で二番手だった彩吹真央が退団となり、2007年世界陸上を機に水夏希、彩吹、音月桂、彩那音、凰稀かなめの5人で結成されたAQUA5の活動が完全に終了した。(既に凰稀は前年に星組に組替えとなっていたが。)彩吹は花組時代から二番手羽根を背負いながら、結局トップになることなく退団という事態に至り、これがファンの間で大いなる議論を呼ぶこととなった。特に彩吹が花組から組替えとなった後に二番手となった真飛聖が、そのままトップに昇格していたこともあって、特に彩吹のファンからはさんざん期待させながら…と劇団に対しての不満が爆発した。この騒動が切掛けなのか、その後劇団は順番を付けながら羽根を背負わせない所謂“番手ぼかし”という手を使ってファンをヤキモキさせることとなる。因みにショー「睡夢」は演出家稲葉大地の大劇場デビュー作だった。

 

 3~4月花組「虞美人」は1951年(S26年)初演時に春日野八千代主演で大ヒットとなった宝塚初の一本立て作品で、1974年(S49年)花組・星組合同60周年記念公演以来の再演となり、桜乃彩音がこれで退団となった。4~5月月組「THE SCARLET PIMPERNEL」が新トップ霧矢大夢大劇場披露公演で、星組から組替えとなった蒼乃夕妃とコンビを組んだ。私見になるが当時蒼乃はダンサーというイメージがあって、歌の霧矢と組ませるのは前任のダンスの瀬奈じゅんと歌の彩乃かなみコンビの逆パターンか?歌手とダンサーのコンビを何故に続けて?と勝手に考えていたものだった。二番手に龍真咲、三番手に明日海りおと並んだが実質的にはほぼ同格のW二番手で、2人はショーブラン役でWキャストとなっていた。しかしチケットは明日海ショーブランの公演から一気に売る切れたそうな。またこの新公で当時研3だった珠城りょうが初主演となった。

 

 5~6月宙組「TRAFALGAR/ファンキー・サンシャイン」では新公に当時研4の蒼羽りくが主演した。蒼羽はこの後2012年と13年と計3回新公の主演を務めたが、新公卒業後は何となく伸び悩むという宙組ジンクスに嵌ってしまった。6~7月雪組「ロジェ/ロック・オン!」は水夏希の退団公演となったのだが、水の退団発表時に演目が未発表となっていた。先に退団した彩吹の二番手退団騒動もあって、劇団は生徒の管理を手抜きしているのではと批判の声が再度上がることとなった。7~8月花組「麗しのサブリナ/EXCITER!!」から真飛の相手役に月組から組替えとなっていた蘭乃はなが選ばれた。蘭乃は宙組のすみれ乃麗と双子姉妹ということで見た目はそっくりだったし、すみれ乃も前宙組公演「TRAFALGAR」新公でヒロイン役だったけれど、何か違いがったからか、それともタイミングの差があって蘭乃が真飛の新しい相手役ということになったのだろう。「EXCITER!!」は前年上演したばかりのショーで、翌年直ぐに大劇場で再演されるのは非常に珍しいがそれほど初演が好評だったということ。

 

 9~10月月組「ジプシー男爵/Rhapsodic Moon」。10~11月星組「宝塚花の踊り絵巻 -秋の踊り-/愛と青春の旅立ち」の「愛と」はリチャード・ギア主演のハリウッド映画の舞台化。しかし主人公ザックを柚希礼音が演じるのは良いとして、二番手凰稀かなめが鬼軍曹フォーリー役という配役には驚いた。映画のルイス・ゴセットJrがオスカーの助演男優賞を受賞した役とは言え、黒人男性でしかもハゲ頭!一体どうするのかと思ったら、宝塚的に上手く処理して安心した。因みに映画の原題は“An Officer and a Gentleman”で、直訳するれば「将校と紳士」と何とも味気ない。米映画ではこの様に原題がシンプル過ぎてそっけなく感じられることが時々あって、いかに観客の興味を呼び起こす邦題を付けるかが配給会社の腕の見せ所でもある。但し「愛と」で始まる邦題は「愛と哀しみのボレロ」とか「愛と喝采の日々」とかピンからキリまであるなかで、この「愛と青春の旅立ち」はストーリーにあって上出来の部類だったと思う。因みにキリのなかで今も記憶に残るのは「愛と憎しみのデカン高原」‼。とにかく、この頃から星組のイケイケ振りが顕著になって気がするが、翌年12年3月「天使のはしご」公演後に夢乃聖夏が雪組に組替えとなった。

 

 11~12月宙組「誰がために鐘は鳴る」は1978年(S53)星組で上演されたものの再演。初演では鳳蘭・遥くららのコンビに加えて、大路三千緒、美吉佐久子、沖ゆき子といった当時の演劇専科の重鎮が重厚な演技脇を固めていたのが思い出された。今回は大空祐飛と野々すみ花のコンビで健闘したようだが、先の大和悠河主演での「バレンシアの熱い花」再演と同様に、初演の印象が強いとどうしても比べてしまって再演に分が悪くなるのは見る方の勝手な思い込みなのだろう。この新公で愛月ひかるが初主演を飾り、以降2011年、12年13年と計4回主演し、いよいよ初の宙組生え抜きトップの誕生かと期待が寄せられることになる。

 

 バウホールでは朝夏まなと主演で、1月花組「BUND/NEON 上海」と11月花組「CODE HERO/コード・ヒーロー」の2本が上演された。3月凪七瑠海主演の宙組「Je Chante」は演出家原田諒のデビュー作だった。7~8月ドラマシティと博多座で星組による初のフレンチ・ロックミュージカル「ロミオとジュリエット」が初演され、演出小池修一郎によって新たに作られたダンサー役“愛”を演じた当時研2の礼真琴が注目を浴びた。

 

 この年は雪組水夏希・白羽ゆりコンビ退団と花組で桜乃彩音から蘭乃はなへの娘役トップ交代があったが、前年に比べれば平穏かつ安定した一年となった。

 この年95期生はゴールデンエイジと呼ばれ今歌劇団の中軸となって活躍している学年で、既にトップを3人と娘役トップ3人を輩出しながら、未だトップが期待できる生徒が数名いるという凄さには平伏するしかない。男役トップの3人は三拍子そろった主席星組の礼真琴、ビジュアルモンスターの異名を持つ花組ダンサー柚香光、芝居の月組の伝統を復活させた月城かなと。その他二番手で雪組の朝美絢、宙組の桜木みなと。専科には水美舞斗に瀬央ゆりや。脇を固めるのは星組のひろ香祐に専科の輝月ゆうま。元宙組の実羚淳は優れたダンサーだった。娘役トップの3人は、音楽学校入学当初は娘役だったが入団時は男役でその後再度娘役に転向した愛希れいか、星組の妃海風に宙組の実咲凛音の3人。その他伶美うらら、星乃あんり、晴音アキ等が活躍した。

 

 この年から各組上演スケジュール短縮されて、従来の年間8公演から年間10公演上演となった。1~2月花組「太王四神紀」は韓国ドラマの舞台化。前年まで花組新人公演の主役を4回務めた御曹司朝夏まなとが新公を卒業したために、研7最後の新公年次となった望海風斗が初主演となった。2~3月星組「My dear New Orleans/ア ビアント」は安蘭けいの退団公演となった。大劇場4公演目で退団というのは16年目でトップ就任と当時最も時間が掛かってしまっただけに仕方ないのかなとは思いつつも、前作「THE SCARLET PIMPERNEL」の大成功があっただけに正直勿体ない気がした。また涼紫央と並ぶ三番手格だった立樹遥も同時退団となった。後に当時研4の真風涼帆が初主演した新公を偶々TVで見かけたのだが、舞台の登場した時の華やかな立ち姿が鮮烈でその将来性を納得させるものだった。

 

 3~4月雪組「風の錦絵/ZORRO 仮面のメサイア」は日本物舞踊ショーと「メサイア」は“怪傑ゾロ”の舞台化。娘役トップ白峰ゆりの退団公演となった。またこの公演から早霧せいなが宙組から組替えとなっていたが、雪組には既に新公でオスカル、トートと宝塚を代表する演目で2度主演した実績を持った同期の沙央くらまがいたため、何であえてこの2人を並べる必要があるのかと不思議に思ったものだった。

 

 4~5月宙組「薔薇に降る雨/Amour それは…」は大和悠河と陽月華の退団公演となった。安蘭と同じく大劇場4公演での退団となったが、対照的に劇団の第二の天海祐希を目指すような大プッシュで上り詰めたものの、トップとして目立った成果を出せないままの退団となった印象だった。一方でこの公演が初舞台となった95期生がゴールデンエイジと呼ばれて活躍している今の姿をみると、何とも皮肉なものだという気がしてしまうのだった。この公演に先立ち宙組の次期トップとして花組の大空祐飛の組替えが発表となり、相手役に同じく花組から野々すみ花とコンビを組むことが発表となった。過去星組に専科から湖月わたると檀れいというW落下傘があったものの、湖月は元々星組育ちだったし檀も星組の中国公演に特出したことがあり全く縁がなかった訳ではなかった。しかし大空と野々については宙組については全くの外様だったし、しかもそれまで以上はないと思っていた大空が3期下真飛と同期の大和の後任、しかも大和の前任はワン切りとは言え同期の貴城けいという状況に、失礼ながら唯々驚きの一言しか無かった。

 

 5~6月月組「エリザベート」では02年ルキーニ、05年エリザベートと演じてきた瀬奈じゅんがトートを演じ、エリザベートには当時宙組研7の男役だった凪七瑠海が抜擢されることとなった。彩乃かなみ退団後瀬奈の相手役が不在だったためにオーディションで選ばれたとのことだったが、以前にも記した通り、「エリザ」に関しては然るべき娘役がいるときに上演してもらいたいと個人的には考えている。その意味では結局叶わぬ夢で終わったが、柚香光と星風まどかでの上演は期待できるものとなったと思う。まあ恐らく一部から柚香トートの歌唱についての声が出ただろうとは思うが、麻路さきの先例もあることだし何とかなっただろうと勝手に想像している。

 

 6~7月星組「太王四神紀Ver.Ⅱ」は若き新トップ柚希礼音の大劇場披露公演で、前年月組から組替えとなっていた夢咲ねねとトップコンビを組むこととなった。二番手に雪組から組替えとなった凰稀かなめ、三番手に2人よりも上級生の涼紫央が続く体制となった。8月雪組「ロシアン・ブルー/RIO DE BRAVO!!」では新たに愛原実花が水夏希の相手役となった。愛原については“つかこうへいの娘”という話題が先行したり、また娘役トップとしては印象が地味で残念という声も一部から漏れ聞こえるなど、実力はあったと思うが勝手な評判に少々気の毒な感もあった。

 

 9~10月花組「外伝ベルサイユのばら‐アンドレ編EXCITER!!」となったが、これに先立つ2月に中日劇場で宙組「外伝ベルサイユのばら‐アンドレ編」が上演されており、この時は大和アンドレに対してオスカルは早霧さいなと凪七瑠海のWキャストで上演されていた。真飛アンドレに対して花組では大空が抜けた後二番手に昇格した壮一帆、オスカルに三番手となった愛音羽麗という布陣になった。また望海風斗が前作に続いて新公に主演した。ショーの「EXCITER!!」はこの後何度か再演されているが、個人的にはこの初演の際の真飛の気張った時と脱力した時の落差の激しさが特に印象に残っていた。当時組長だった夏美ようが天才デザイナーに扮した場面では、また当時未だ研1だった実咲凛音が朝夏まなとと二人で銀橋を渡ったが、後にこの二人がトップコンビを組むことになるとは知る由もなかった。

 

 10~11月月組「ラストプレイ/Heat on Beat!」が瀬奈じゅんの退団公演となったが、最後まで相手役不在のままでの退団となった。11~12月宙組「カサブランカ」が新トップ大空祐飛の披露公演で、ハンフリー・ボガード主演の名作映画の初の舞台化と話題を呼んだ。この舞台では大空のスーツとコートの着こなしが、ボガード張りに渋く着こなしていたが強く印象に残っている。野々が相手役となり、二番手に蘭寿とむ、三番手に北翔海莉という体制になったのだが、この時の北翔の役が警察署長ルノーだったというのに少々違和感を持ったのを覚えている。月組「エリザベート」でエリザ役に抜擢された凪七瑠海が研7ラストチャンスでの新公主演となり、翌年のバウ公演の初主演もあってこれを切っ掛けにに持ち上げるのかと思ったのだが、その後は何となく伸び悩みで組替えということになってしまった。

 

 バウホールでの2月宙組「逆転裁判」は初のゲーム原作作品で蘭寿とむが主演した。3月月組「二人の貴公子」は龍真咲と明日海りおのW主演作品で、新たに発見されたシェークスピア作品。8月には早くも宙組「逆転裁判2」が蘭寿とむ主演で上演された。同時期博多座で宙組大空トップの披露公演として「大江山花伝」が23年振りに再演された。10月にはドラマシティ公演星組「コインブラ物語」が専科轟悠主演で上演され、07年「KEAN」以来の蒼乃夕妃がヒロインを演じた。また12月から翌年2010年1月にかけて、人気TVドラマを舞台化したドラマシティ公演花組「相棒」が上演された。

 

 この年は前年の落ち着きとは一転し、星組安蘭けい・遠野あすか、宙組大和悠河・陽月華、月組瀬奈じゅんが退団した。一方で星組柚月礼音・夢咲ねね、宙組大空祐飛・野々すみ花の新トップコンビ誕生と大きな変化が起きた年となった。大空は月組で2期下の霧矢大夢に追い抜かれてしまったが、結果的には霧矢より早くトップ披露を行うことができたこととなった。