⑧「Ⅴ:花組~(6)安寿ミラのこと」・・・“ロンドン公演”についての記述追加修正。(4月21日)

⑨「Ⅳ:月組~(7)天海祐希のこと」・・・“花扇抄/扉のこちら/ミリオン・ドリームス”新人公演について記述追加。(4月21日)

③「Ⅱ:星組~(7)紫苑ゆうのこと」…“宝塚テレビロマン”についての記述修正。(4月14日)

④「Ⅱ:星組~(12)安蘭けいのこと」・・・“新公ラストチャンスからトップ” についての記述修正。(4月14日)

⑤「Ⅴ:花組~(1)「ベルばら」以前のこと」の最後のパラグラフを削除し、その一部を「Ⅳ:月組~(1)「ベルばら」以前のこと」の最後のパラグラフへ挿入して記述修正。(4月14日)

⑥「Ⅴ:花組~(5)大浦みずきのこと」・・・“真琴つばさの新公主演について”一部記述削除。(4月14日)

⑦「Ⅳ:月組~(12)瀬奈じゅんのこと」・・・冒頭部分の記述修正。(4月14日)

①「Ⅰ:思い出と思い出以前のこと」と「Ⅰ:思い出と思い出以前のこと その2」を、「Ⅰ:序章~⑴思い出のこと」と「Ⅰ:序章~⑵思い出以前のこと」にタイトル変更し、更に内容を整理・改訂及び追加・修正した。(4月7日)

➁「Ⅱ:星組~ベルばら以前のこと」・・・“ノバ・ボサ・ノバ”初演に関して一部文章追加。(4月7日)

 このブログで各組の年代記を書き始めてから早くも1年以上が経ち、最初の星組編からは既に半年以上が過ぎている。最近組替えもあったことで、今後の期待などをまとめて最後にしたいと思う。

 

 先ず星組についてだが、礼真琴がトップに就任して既に大劇場で3公演が終わった。お披露目の「眩耀の谷」が中国物、2作目が出世作の再演「ロミオとジュリエット」、3作目が娯楽時代劇「柳生忍法帖」、次回作は「めぐり会いは再び」の続編とバラエティに富んだ演目だが何となく取り留めのない感じがする。個人的にはトップ就任当初の期待の高さに対して、今一つ作品面で充分な結果が出ていな気がしている。

 

 鳳蘭の頃から星組の中堅層について時々薄くなると感じられることがあり、最近もそれを感じていたところだった。愛月ひかるの退団を受ける形で2021年1月の組替えで月組から暁千星の転入が発表されたが、天寿光希の退団発表もあり、中堅層の充実を図るようなもう少し大胆な変革が必要ではないだろうかと思う。礼と舞空瞳というダンスコンビに更に暁が加わったダンストリオはかなり強力な戦力になるだろうが、この3人揃って童顔というのが気になるところ。取りあえず暁は二番手瀬央ゆりあに次ぐ三番手という位置付けになるだろうが、もしかしたら花組のようにほぼ同格の扱いということはあり得るだろうか。ダンスの舞空に歌の有沙瞳というW瞳コンビを、どのように生かすのかも重要になるだろう。

 

 今現在この星組の布陣ならばで1984年公開の、ウォルター・ヒル監督「ストリート・オブ・ファイアー」の舞台化を是非お願いしたい。映画の冒頭に“ロックンロールの寓話”とあるように登場人物が誰も死なないアクション作品は、宝塚で舞台化するのにピッタリの作品だと以前から思っている。この映画の劇中で使われたのが、TVドラマの主題歌としてヒットし以前星組ショーでも歌われたことのある「今夜はエンジェル」(原題"Tonight is what it means to be young"、邦題「今夜は青春」)で、その他の曲も含めたこの映画のサウンドトラックは80年代個人的に最も気に入った1枚だった。

 

 雪組では先頃「夢介千両みやげ」が開幕し、また宙組から移動早々和希そら主演で「心中・恋の大和路」の上演が予定されているが、彩風咲奈トップの今の体制ではかつての“和物の雪組”という雰囲気にはならないような気がする。今回彩風トップ、二番手朝美絢のところに三番手として和希そら入ってきたが、雪組も星組同様にダンサーが揃った体制となってきて、かつての朝海ひかるから水夏希にかけての時代に似た雰囲気になるかもしれない。特に”和物の雪組“というキャッチフレーズに拘ることなく、今の雪組の体制に合った作品を上演していけば良いのではないだろうか。

 

 彩風は素晴らしいスタイルの洗練されたダンサーで、いわばフレッド・アステアタイプの人だろう。先に花組で柚香主演ならば「TOP HAT」よりも「雨に唄えば」の方が柄に合っていると記したが、個人的には「TOP HAT」はむしろ彩風で見てみたい。アステア主演の映画でジュディ・ガーランドと共演した「イースターパレード」や、シド・チャリシーと共演した「バンドワゴン」等も舞台化したら面白いと思うのだが。

 

 月組は月城かなとのトップお披露目となった博多座公演「川霧の橋」に続いて、大劇場披露の「今夜、ロマンス劇場で」も好評のよう。今の月組ならば「芝居の月組」の本格的な復活が望めそうだし、特に日本物については雪組出身の月城と彩みちるがいる月組の方が今の雪組よりも期待できると思う。なのでこの月組ならば、「川霧」と同じく山本周五郎原作で柴田侑宏が脚本演出した作品で、1984年月組大地真央主演で上演された「沈丁花の細道」や「小さな花がひらいた」の再演をお願いしたい。

 

 三番手の暁千星が星組への移動が決まったが、その後には風間柚乃が昇格してくるのだろう。月城の代役三連発で新人離れした実力を見せ一気に名を上げたのが2018年から19年にかけてのことだったから、未だそれほど昔の事ではない。入団当初は伝説の女優夏目雅子の姪であり、元キャンディーズのスーちゃんこと田中好子の縁者という話題が先行したものの、今では男役・風間柚乃として堂々たる存在感を見せる姿に異論を挟む余地はない。今の月組ならば暁は抜けても月城・鳳月杏・風間だけでなく、中堅層の充実も感じられて良い芝居が期待できると思う。

 

 花組については先に「雨に唄えば」を希望したが、他にもジーン・ケリー出演の映画の舞台版で「オン・ザ・タウン」は今の花組の方が柄に合っていると思う。後「巴里のアメリカ人」についても四季やOSKで上演しているが、自分の中ではレスリー・キャロンと星風まどかのイメージに重なるものがあるので上演出来たら面白いと思う。パワフルなダンサートップの下で「ダンスの花組」の活躍を期待したい。

 

宙組については、「42nd ストリート(四十二番街)」はどうだろうか。以前ブロードウェイで観劇した時は、豪華なレビューシーンに加えてフィナーレに大階段が出てくるなど、思いっきり宝塚向きな作品だった。日本では1900年代末から2000年代にかけて、涼風真世主演で何度か上演されている。

 

 という事で、宝塚歌劇108年の歴史の後半50年についての個人の思い出を記録した年代記の独り言にお付き合いいただいた皆様に御礼を申し上げつつ、SNSについては全く不慣れだったため、礼儀知らずで不快な思いをさせてしまったことがあったならばお詫びを申し上げたい。

 

 これにてこの年代記は一旦終了としますが、ブログの初期の記事ついては未だ不慣れだったため直したいところもあり、いくつかの記事については今後修正をするつもりです。

 

以上、どうも有難うございました。

 朝夏まなとは花組での新人・若手時代は研4で新人公演に初主演しその後4回主演を務め、研7でWキャストながらバウ初主演した2年後2010年(H22年)「BUND/NEON 上海」「CODE HERO」と2回バウ公演に主演し東上も果たし、順調に路線に乗ってキャリアを重ねてきた。しかしながら当時の花組の体制はトップの下を壮一帆・愛音羽麗に続き厚い中堅クラスが固める形になって、なかなか身動きが取れ難い感じだった。そんな状態から2012年凰稀かなめのトップ就任に合わせて宙組へと組替えになった。

 

 当初これは凰稀が雪組から星組へ移動して一気に二番手として活躍することになったのと同様に、朝夏も宙組へ移動させて二番手で活用するためのように見えた。しかしながら宙組移動後は悠未ひろや、同時期に雪組から来た凰稀と同期の緒月遠麻らとWキャストとなることが多く、この3人で二番手グループを作っているような状況で、更にやがて七海ひろきも追い上げて来るようになった。しかし最終的に凰稀かなめの退団公演で二番手となった朝夏が凰稀の後を継いでトップに昇格することとなった。

 

 大劇場の前にトップ披露となった2015年(H27年)「TOP HAT」で、実咲凛音が引き続き相手役としてコンビを組むことになったが、朝夏が未だ花組の若手だった頃2009年(H21 年)「EXCITER!」において、同年初舞台を踏んで花組に配属されたばかりだった実咲と組んで銀橋を渡ったこともあった。その後朝夏主演の「CODE HERO」でも相手役を務めており、凰稀の時よりもトップコンビとしては息の合ったものとなったように見えた。

 

 大劇場披露となった同年「王家に捧ぐ歌」では二番手に星組から来た真風涼帆、三番手に愛月ひかるという明確な布陣になった。真風は星組ではその面長の容姿から水夏希にそっくりと話題を呼び、若手エースとして路線の真ん中を進んできた。また 愛月は新公主演が4回にバウ主演も経験していて初の宙組生え抜きトップ誕生の期待が寄せられていた。

 

 朝夏のトップ時代は2016年(H28年)「エリザベート」や2017年(H29年)「王妃の館」と言った異色作もあったが基本的にはオーソドックスなスターだったと思う。ということで、2017年(H29年)「神々の土地/クラシカル・ビジュー」で退団となった。相手役だった実咲が「王妃」で退団していたので、「神々」では正式な相手役は不在だったが、やはりこの公演で退団となった伶美うららが実質的なヒロインを務め、100期の星風まどかがショーのエトワールとなった。

 

 朝夏の後は堅実に二番手を務めた真風涼帆が昇格、2018年(H30年)「天は赤い河のほとり/シトラスの風」が大劇場披露となり、相手役に星風とコンビを組む。そして花組から芹香斗亜が来て二番手に収まり、同期の愛月はそのまま3番手に留まった。これはまた久々の同期差し替え人事発令かと思っていたら、その後案の定愛月の専科移動が発表された。北翔海莉と同じように愛月も、前トップ朝夏まなとの退団公演「神々の土地」でラスプーチンを演じてから癖のある役が目立っていたので、何となくの予感が無いわけでもなかった。その後専科生として当時星組二番手だった礼真琴主演での初の全国ツアーに二番手として参加した後、星組に組替えとなって正式に二番手となったが先頃惜しまれながらの退団となった。

 

 一方芹香は元々星組での新人時代を真風と一緒に過ごした後花組へ移動となり、その後若くして明日海りおの元で二番手になったが、今度は宙組で真風の二番手を務めてそろそろ5年近くとなりかなり貫禄もついてきた。最近は見ていると何となく今も劇団で振付師として活躍する尚すみれを思い出す。愛月の後にはゴールデンエイジ95期生の桜木みなとが三番手となったが、彼女は踊っているときのふとした表情に色気が感じられる。そして昨年退団してしまったが、遥羽ららの名前を「遥・羽らら」と区切れば蘇る若き日の思い出!。見た目も中々の別嬪さんとという事で久しぶりの贔屓の娘役だった。

 

 真風は良い意味で轟悠以来の堂々たるオッサンタイプ(成熟した大人の男性像を表現できるという意味)のトップと個人的に思っているので、相手役が美少女タイプの星風よりも、大人びた雰囲気の潤花に変わったのは正解ではないだろうか。ただしトップに就任してから5年経つがオリジナルのショーが2019年(R元年)「アクアヴィーテ」と2021年(R3年)「Délicieux(デリシュー)!」の2本だけというのが気になるところ。そろそろその去就について色々な噂が飛び交っているようで、今後の動向に注目したい。

 

 という事で、宙組編もこれにて終了となりますが、もう一回追記を上げて完結としたいと思ってます。