福島県
まで来て翌5月4日もまた、やっぱり雨模様。
本来ならば見晴らしの良いであろう道筋を辿るも霧もやいの中とあっては
眺望もきかずじまいでありました。
裏磐梯
は4年前に一度来たからとさらっと諦めて通り過ぎ、喜多方まで抜けてしまいました。
折しも昼食どきとなれば、どうしたって「喜多方らーめん」となりますですねえ。
たまたまガイドブックに出ていた店にひょっと到達したものですから、
そそくさと入り込んだんですが、出る頃には結構な待ち状態になってまして、
このときばかりはタイミングがすこぶる良かったようで。
ちなみに「老麺まるや」というお店ですけれど、
ガイドブックに書かれた「太めの縮れめんで醤油味のあっさりスープ」という
喜多方らーめんの特徴どおりとは言いながら、これはかなり旨いもんでありましたねえ。
らーめんと言うと普段はかなりこってり系を嗜好してしまい、
ついぞ醤油味のらーめんを頼むことはないのですけれど、ここのはイケます。
実にまろやかなこくのあるスープにすこぉしもっしりした太麺。
万人向きと思いますが、だからといって過不足なしのような。
昭和29年創業というのは、ご当地ものとしては確固たるものなんではないですかね。
らーめんのお次に向かいましたのは、お酒であります。
街なかを見る限り、そこここにらーめん屋もありますけれど、
もしかするとそれ以上に目につくのが実は酒屋(全部が全部造り酒屋ではありませんが)なのでして、
酒の消費量も多かろうなあ、そうなると味に自ずとうるさくなったりするのかも。
ところで、出向いたのは小原酒造なる作り酒屋でして、
「蔵粋」と書いて「クラシック」と読ませる銘柄でお酒を出しているという。
以前から通販で入手したものを頂いておりますけれど、やってきたのは初めて。
「クラシック」と読ませる銘柄ですから、その中でもお酒の種類によって
「交響曲」だの「協奏曲」だのといったのがあるんですが、飲んだことのない新しいのがまた出てました。
ところで、こうしたお酒にこうした名前をつけてしまうということは
社長さんは大のクラシック音楽好きかと思えばさにあらず。
なんでもジャズがお好きなんだそうです。
では何ゆえにかようなネーミングかと申しますと、
クラシック音楽、それもモーツァルト
を聴かせて寝かすことで出来たお酒だからなんですね。
とかく価格競争になっていってしまった時期があったそうなんですが、
ともすれば安かろうに悪かろうになってしまうところを「これではいかん」と個性を求めた果てに
たどりついたのが音楽を聴かせてお酒を熟成させる方法であったとか。
ただ社長お好みのジャズではうまくいかない、試しに北島三郎を聴かせてもだめ、
バッハ
、ベートーヴェン
でも違う…と試行錯誤の末にモーツァルトで決まり!となったらしい。
こそっと聞いてみますと、聴かせているのはカラヤン
、ベルリン・フィルらしいです。
蔵の方も見学させてもらいましたが、個性を追求するとなれば造り方にもこだわりたいながら、
それでは昨今の法律はクリアできなのだそうで、木の樽ではなく
自動で温度管理のできる金属製のを使っているのだそうです。
造り酒屋とはいえ伝統と新技術との折り合いをつけなくてはならないのですねえ。



