ちょっと前に町田の版画美術館やら文学館に出向いたおり、
帰りがけにディスク・ユニオンを覗いてみたのですね。

ちょうどその時分カステルヌオーヴォ=テデスコのギター五重奏曲を繰り返し聴いていたのもですから、
何とはなしギター音楽のCDを探してしまったりしたところが、
これも巡り合わせですかね、そうそうたくさん中古で出回ることもなかろうに見つかってしまうのですよね。

ということで、2枚組2セット計4枚を買ってきたのですけれど、
ワンセットはいわゆるリサイタル・レパートリー的な小品集、もうひとつは
ギター協奏曲集というものでありました。


Guitar Passion/VariousGreat Guitar Concertos/John Williams

でもって、以降はこれを聴きまくりという具合になっておりまして、
そうなると、やっぱり何かしら書いてしまいたくなるわけでありますよ。

これまでギター音楽に目を向けるということがなかったのですけれど、
改めて耳を傾けてみると、これがまた何とも豊穣な世界ではありませんか。

「食わず嫌い」とまでは言いませんが、おそらくは何らかのきっかけでもないと近寄らないもので、
気付いてみれば「知らずにいたら、もったいないことをしたと思ったろうな」ということがままあるのではないかと。
音楽のみならず、美術や文学やその他もろもろにも同様なことですね、きっと。

ということで、誰もが知ってるとも思われるものの、もしご存知なかったらもったいない!
という大きなお世話でタレガの「アルハンブラの思い出」を聴いてみるといたしましょう。



グラナダにあるアルハンブラ宮殿。
スペインが昔むかし、その勢力下にあったイスラムの残り香を
たっぷりと漂わせた高台の宮殿から眼下に広がる夕景を眺めやる…
てなことを思い起こさせるのではないですかね。

行ったのは9月でしたけれど、盛夏に行こうものなら暑くてかなわん!となりましょうから、
やっぱり夕景がいいかなとは思いますけれど。


ところで、ギター協奏曲の方でもとりわけ有名なのはロドリーゴのアランフェス協奏曲でありますね。
特に第2楽章アダージョは「恋のアランフェス」なんつう俗なタイトルで
ポップス・アレンジされたりしてたりしますけれど、これもやっぱり原曲で。



不思議といずれも古えの宮殿にインスパイアされてるあたり、
「兵どもが夢の跡」的なところから憂愁を湛えるところにも繋がっていくんでしょうか。
とまれ、妙なるメロディであることは間違いないですなあ。

ただ、計4枚に収録されたギターの音楽を聴いておりますと、
有名どころのアルハンブラ、アランフェスばかりが素敵な音楽ではないことに
遅まきながら気がつくわけですね。
繰り返しになりますが、ホントに気付かなかったら、もったいないと。

で最後に引っぱり出してくるのは、やっぱりカステルヌオーヴォ=テデスコのギター協奏曲であります。
先に聴いた五重奏曲の清冽な印象とは打って変わって、
なんだかにやりとしてしまうくらい可愛らしい曲なんですよ、第1楽章が。
騙されたと思ってぜひ聴いてみてくださいませ。



最終楽章には勇壮な音楽になりますので、
いささかのちぐはく感無きにしもあらずではありますが、
またまた思いがけずも楽しい曲にめぐりあったなぁと。

なんでもやっぱり試してみなくては!ですね。