新宿に出かけたときにはちょいと足を向けてみるのがコニカミノルタプラザ
でありまして、
基本的にはフォト・ギャラリーなのですけれど、写真展はもとより
企画もののイベント展をやってたりするのですね。
しばらく前にもふらりと立ち寄ってみると、やおら假屋崎省吾さんが自作展会場にふらふらしてるのに
遭遇したりしたこともありました(ジーパンはいた普段着だと、妙にまるまっちい体型だなと思ったり…)。
でもって、今回は3つのスペースで3つの展示。
ひとつは「ピンクリポンネイルアートコレクション」というもの。
「ピンクリポン運動の啓発活動」として各界の有名人(といっても、芸能界とスポーツ界が多かったです)が
オリジナルデザインのアートを施したというネイルチップ(というのだそうで…)を展示しておりました。
ひとわたり覗いてみたものの、あまりに馴染みのない代物なだけに感想としては
「じゃまじゃないんかねえ」というもの。
見ている側もいやはやですが、出展した人たちにとってもいやはやであったことでありましょう。
(有名人といっても知らない人、たくさんいたし、ま、いっかと)
お次のスペースは、純粋な写真展。
「地の始まりの宙と地の果ての宙」というタイトルがついてまして、
実に素敵な風景を切り取った作品がずらりと並んでいるのですね。
ただ、ただ!ですよ(あ、入場料がタダという話ではありません)。
贅沢なことを言わせてもらえるならばですが、
こうした風景写真というのは基本的に景色のいいところで撮影するわけでして、
それにある程度のテクニックがあればきれいな写真ができあがるのは当然なのかなと。
要するに「きれいね~」だけでない、その作品を見たが最後ぐおっと鷲づかみされるような
インパクトがあって欲しいなぁと思ったりするわけです。
絵画作品も同じですけれど「きれいきれい」はそれこそ山ほどある中で、
それを見たが故に何かを語りたくなってしまうような印象が得られればこそ
また見に行っちゃうことになりますものね。
いろいろな雑誌などにも写真を提供されている方に失礼な言い方かもですが、
後でコニカミノルタプラザのHPを見たら「やっぱりきれいだな」ではあるんですけど、
何でだろうなぁ…。
さらに、もうひとつのスペースで開催されていた「湧光の曼荼羅展」というのは、
これはひと工夫した個性が感じられる作品でありました。
これは作品展の紹介ハガキですけれど、
写真をベースにしているものの、部分部分を対称形に並べてみるとかいう技法を用いているあたり、
シンプルに写真ですとはもはや言いがたいような。
いわゆるひとつの現代アートかなと。
少なくとも写真のいちばんの優位性である、
目の前のものをありのままに平面に落としこむことからはみ出してしまってますし。
不思議な魅力があるように思える一方で、
「曼荼羅」という言葉が結構ぴったり来るごちゃっと感がある。
個人的には曼荼羅のごちゃっと感が実は苦手でして、
日ごろは敬して遠ざかることを旨としておるのですね。
いささかの魅力と同時にこの敬遠したい気持ちが同居するという複雑な印象を抱かせるあたり、
ともすると作者の狙い通りということなのやもしれませぬ。
とまあ、ふらりと立ち寄ったフォト・ギャラリーでまたしてもあれこれと思いをめぐらし、
刺激を受けてきたのでありますよ。
