雑誌の「PEN」(本屋でぱらぱらと見るだけで、ついぞ買うには至りませんが)がサポートしている
「ECO & ART AWARD 2011」
応募作の展示に立ち寄ってみたのですね。
新宿のコニカミノルタプラザが会場であります。
あらゆるところで「エコ」が気に掛けられるご時勢ですので、
畢竟アートの世界でもエコが扱われることになるというわけでありましょう。
ビジュアルアーツ部門とプロダクト&コミュニケーション部門、
二つの部門にわたって実にいろいろな創意工夫が見られるのですけれど、
見に来た人たちにも気に入った作品に投票してもらって受賞作を決めようということらしく、
募金箱に100円を投じて投票券を購入(100円寄附すると投票券がもらえるというべき?)するという。
入り口近くでの呼びかけではちと違った言い方でして、
100円の募金に協力すると、伊勢谷友介さんがデザインしたバッヂがもらえ、
そして、ついでに?投票券が付いてくるといったふうでしたでしょうか。
で、伊勢谷友介さんって誰よ?ということなんでありますが、
もちろんアメリカ映画の「ブラインドネス」
にも出ていた俳優とは知っていたものの、
芸大美術出身で美術家(?)とも言われているとは、いささかも認識するところではなかったので、
「バッヂはどうでもいいから、投票券ください!」てな感じだったかも。
そのバッヂがこんなんですが、
だいたいこの手のバッヂってのは、何か使い途がありましょうかねえ。
持ち帰ってしばらくは、どこかしらに放置され、捨てられちゃうんではないかと。
エコを看板にしたイベントに果たして相応しいのやらどうやら??
とまあ、それは余談でありまして、出展作の方のことですけれど、
より実用的なプロダクト&コミュニケーション部門の方が面白かったような。
実際、すぐにも使えそうなものがいくつかありましたし。
一巡りしてちょっと気を引かれたのが、文庫本を買ったときの袋でもあり、
その後はそのままブックカバーにもできるという包装用紙。
題して「BOOK COVER BAG」(まんまですな)。
一瞬、便利かなとも思ったんですよね。
確かに、この作品に投票している人は結構いたようです。
投票箱代わりに牛乳の空き瓶(この辺りもエコ意識なのでしょう)が置いてあるので、
投じた票の多寡が外側から分かるものですから。
ではありますけれど、よおく考えたら、
所詮紙なのでブックカバーとしてもさほど使い回しがきくわけではないですから、
買った本を家に持ってかえるだけの袋よりはマシですよということかなと。
それだったら、買ったときに袋はもらわずに、
その上で革(合成皮革でも何でもいいんですが)のブックカバーを
使ったらいいんではないかと思った次第です(あくまでエコ的にですが…)。
で、結局のところですけど、
骨の修理が簡単にできる傘というのに一票投じてきたのでした。
以前、ひどい風雨のときだったですが、コンビニの店外にあるゴミ箱に、
ひしゃげて悲惨な状態になった何本ものビニール傘が突っ込まれていたのを見たのですね。
この手の傘は修理するより新しく買っちゃった方が安いとしても、
このうち捨てられ方はひどいものだと思ったわけです。
作るときには生産ラインが出てきていて、機械に作らせるからコストが抑えられ、
一方で修理はと言えば、ひとつひとつ手作業ですから労賃が掛かることになる。
でも、自分で簡単に修理できるとなれば、労賃を意識することもないですから、
買うよりも安上がりと思えるのではなかろうかと。
それで思うんですが、技術を進歩させていく先の一つのあり方として、
「自分で修理が簡単にできる」という点があってもいいのではないですかね。
長く使えば使ったなりの愛着も生まれますし、尚のこと長く使う気になるのではないかと。
今の世の中は余りに買い替えさせようという魂胆に支配されてすぎてますよね。
メーカーの人たちは、その辺りを何とも思わないのでしょうかねえ…。
おっと、展示の話から飛躍してしまいました。
ともあれ、一つ一つの作品にはそれぞれの作者が思うところの「エコ」意識が詰まっていて、
「そうだよなぁ」と思ったり、「そうではないんでない?」とも思ったりするところから、
また新たな意識が生まれてくるような…。
そうしたきっかけになるイベントなのですから、やっぱりバッヂはどうも…。
(まだ、言ってる…)
そうそう、同時開催している写真家マイケル・ニコルズによる
野生動物の写真展も見ものでありますよ(孤高の白サイとか…)。


