のんびり音楽でも聴くかと思ったところ、どうもこのところCDプレイヤーの具合がよろしくなく、
どう考えてもこりゃソフトの問題じゃあなさそうだものですから、修理に出すかぁと思ったわけです。


ただそのままでは休日にまったり音楽を聴くこともできないので、
何の気なしに、まったく何の気なしにNHK-FMで何かやってるかなとラジオをつけたのですね。
すると!NHK浜松支局に集積された往年のLPレコード・ライブラリーがあれこれの曰くの解説とともに
次から次へとクラシック音楽を流しているではありませんか!
(あっ、ちなみにこれは昨日の話です。昨日がクラシック編、今日はポピュラー編をやってるのでは)


ひとつひとつのレコードや演奏を知っているわけではありませんけれど、
レコードというだけで何やら懐かしさを覚えてしまうところもありましたので、
普段イヤホンで聴いている携帯用ラジオのジャックにヘッドフォンのプラグを差し込んでですね、
番組名「浜松アーカイブ三昧」よろしく三昧を決め込んだのでありました。


ヘッドフォンで聴いたこともあってか、

古い盤などの場合にはパチパチとレコードらしい音も聴こえてきますし、
こうした特番でない放送ではありえない、というかあってはならない針飛びなども

そこここで展開してました。


こうしたこともまた「うぅん、レコードだよねえ」と思ってしまったりしたのですが、
自分でレコードを買う金銭的余裕というより金銭的自由のなかった中高生の頃は、
クラシック音楽を積極的に聴き始めたばかりでしたので、

それこそ収集癖的に貪欲にNHK-FMからエアチェック(これ、死語かな…)して

カセット・テープに録音することが大いなる楽しみでもあって、
そんなときに針飛びはおろかノイズでも入ろうものなら、

顔面蒼白、落胆の極みになってたのですから、ずいぶんと気持ちの余裕ができたものです。


ところで、レコードで思い出したのですけれど、

先にカラヤンのことを音楽とはあまり関係ない部分で書きました。


好きでも嫌いでもないという言い方をしたかと思うのですが、
思い返せばとにもかくにも小学生の頃に初めて買った(正確には買ってもらったかな…)LPレコードは
カラヤン指揮、フィルハーモニア管による小品集だったなぁと。


オッフェンバックの「天国と地獄」やらスッペの「軽騎兵」なんかが入っていたように思いますが、
ずっとずっと前に傷が付いてしまったので、捨ててしまったような。

ただジャケットにはしっかりとカラヤンの(晩年のお爺さん然としたのとは違った精悍さがあった)横顔が
大写しされていたように思いますね。
たぶん子供心にもかっこよく見えたんではないかと。


中学生になると小遣いをやりくりして、当時1枚1,000円だった旧録音の廉価盤を
少しずつ買うようになったのですが、そうした最初期に買ったものがこれです。


マゼール指揮ベルリン・フィル「運命」&「未完成」



マゼール指揮のベルリン・フィルによる「運命」&「未完成」という、

いわゆるゴールデン・カップリングですね。
当時の廉価盤には録音データなどは皆無ですけれど、

たぶん1958年に録音されたものではないかと。


まだまだ若いマゼールがシャープな演奏を繰り広げているのでして、
その頃には聴き比べなんていう発想すらありませんから、

言ってみればこの演奏が「運命」であり「未完成」であったわけです。


その後はだんだんと月に一度は秋葉原に出かけていって、

特に廉価盤の棚を中心にああでもないこうでもないを繰り返しながら、

宝物を扱うように少しずつレコードを買い続けていったのですが、
今から考えるとレコードの1枚1枚には

なんとなく買ったときのようすまで思い出せるものがくっついてる気がしますね。
CDには全くといっていいほど、そうしたことはないのに。


ということで、プレイヤーの修理が終わるまでしばらくCDが聴けないとすれば、
LPレコードを聴くことにしましょかね。


昨日のラジオでも、リクエストを送ったどなたかが言っていたように、
レコードは盤面を返す必要があるから集中してなきゃいけないということもありますし、
まかりまちがって針飛びでもしないかということも含めて、じぃっと音に聴き入ってしまいます。


CDだとリモコンでスタートさせると後はついついBGMみたいしちゃいがちですけれど、
これも何かの縁ですから、ラジオに倣って「マイ・アーカイブ三昧」としてじっくり聴いてみましょうかね。