マシュー・マコノヒーがケイト・ハドソンを相棒に

カリブ海に沈んだスペイン王の財宝を探して、縦横無尽の大活躍?!

あたかも海洋版「サハラ」のような映画でありましたね、「フールズ・ゴールド」は。


フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石 [DVD]/マシュー・マコノヒー,ケイト・ハドソン,ドナルド・サザーランド


見ているときは楽しいけれど、特に後に何も残らない…

そういう映画が必ずしも悪いわけではないわけでして、
わりと笑えるところも多いですし、いい方なのかもしれませんね。


それはそれとして、

実は映画の内容よりもタイトルが気になってしまったのですね、「Fool's Gold」という。


宝探しには必ず競争相手が登場するのでして、

この映画でも財宝の在り処のキーとなる謎を解明するごとに?邪魔立てが這入るのですけれど、

そうしたトレジャー・ハンターたちが宝を巡ってドタバタする姿の滑稽さ…
これを「愚か者」と言えないことはないかなと思ったり。


ただ、よもやのことではありますけれど、

「Fool's Gold」を辞書で引くとそのままの形で意味が出てるんですね。
なんでも「フールズ・ゴールド」とは「黄鉄鉱」のことだとか。


だからなに?と思ってしまいところですが、ちょっとお待ちくださいね。
黄鉄鉱は一見、金と間違えちゃうらしいんですなぁ、特に思慮深くない人?だったりすると、
「うぉおおお、金を見つけちまったぁ!!!」と思い込んでしまうらしい。

そうしたことから付いた名称なんでしょうけれど、転じて「見掛け倒し」の意を表すとか。


長年宝探しにしか目を向けない主人公フィン(マシュー・マコノヒー)は

妻テス(ケイト・ハドソン)に離婚を迫られていて、

離婚訴訟の法廷にまで宝探し関係のトラブルで遅刻をし、

妻は愛想尽き果て果て果て…という状態。


そのときに妻に弁護士だかがささやくのが

「ベッドのテクニックと生活力は正比例しない」という今さらの警句。
こりゃ、もしかして主人公フィンをさして「フールズ・ゴールド」と言っているのか?

と思ったりもするわけですね。


最後には結局財宝を見つけ出して、二人の縒りも戻ってめでたし×2となるのですから、
逆説的見掛け倒しか?と…んなこたぁない!ですね。


ところで、ここで争奪戦が展開されているスペイン王の財宝ですけれど、

1715年に沈んだとされていることからすれば、

栄華を誇ったハプスブルク家が断絶して、フランスのブルボン家が送り込んだ

最初の王様フェリペ5世になります。


スペイン継承戦争(1701-14年)などを経て後にようやくスペインは安定を取り戻すわけですけれど、
庶民の与り知らぬところでドンパチを始め、そのしわ寄せは結局庶民に跳ね返るとすれば、
フェリペ5世その人といわず欧州各国の王侯連中のから騒ぎこそ

「愚か者」のふるまいではないかと思えてきますね。


金銀財宝自体は本物であるせよ、

その所有者が愚かであるなら文字通りの「Fool's Gold」となりますけれど、
まあこの映画のタイトルにこうした意味があるとも思えないような…。
結局、どういう意味なんでしょうねえ…。