NHKラジオの語学講座が先週から後期シーズンとなって、講師、内容が一新されました。
前期同様にさらっと聴いているわけですが、なにやら秋らしい落ち着きというんでしょうか、
フランス語もイタリア語もスペイン語も、どうもテンションがぐぅっと下がったような印象なのですね。
(ちなみにドイツ語は前期からして、低めのテンションですので、むしろ上がったかも…)
前期は語学を学ぶというよりも、
何だか番組自体の楽しさに釣られて聴いてしまった!みたいな部分もあるのですが、
こうなると「続かないかも…」と思ってしまったり。
まあ、それでもフランス語講座で木・金の応用編は、
オペラ「カルメン」のスクリプトを読むということで、
もちろん応用編のフランス語自体分かるわけもないのですが、
これはこれでオペラで気付かないことを教えてもらえたりするのは楽しいですよね。
例えば、カルメンのいるタバコ工場に兵営が隣接していることに関して、
オペラでは何も触れないながら、原作によれば、
暑い中で肌も露に働く女工に変な男が近づかないように
兵士が見張っていると説明されているそうなのですね。
ただ、よおく考えると変な男が近づく以前には、兵士たちがいて大丈夫なのかと思ってしまいますよね。
実際、ドン・ホセはカルメンに言い寄って…あ、逆か、篭絡されたんでしたっけ。
はたまたイタリア語講座の方も、金曜日の応用編は「イタリア音楽への招待」となっていまして、
音楽用語でたくさんのイタリア語を「知ってるつもり」になっているでしょうけれど、
本来のニュアンスを掴んでおかないと…てな話が出てくるわけです。
例として挙げられたのが、「アレグロ」なのですね。
先に日本語のニュアンスがどうしたこうしたといったこと
を書きましたけれど、
なんだか足下をすくわれた気がしてしまいました。
「アレグロ(allegro)」という言葉がイタリア語であることは充分承知をしているものの、
その理解はもっぱら音楽用語としてでありまして、
「快速に」といったふうにもっぱら速度を表すとしか念頭になかったわけです。
ところが、この語のイタリア語本来の意味はと言えば
「陽気に」だと先日のイタリア語講座の中で話していました。
陽気さから引き出されるキビキビ感が快速につながっているようなのですね。
するとですね、また個人的な話で前にも書いたことがあったようにも思うエピソードは、
実はかなり恥ずかしいことであったのかも知れないと思い当たったのですよ。
繰り返しを恐れずに書くとしますと、かつて添乗でヴェネツィア
に行ったときのことですが、
ホテルに着いたらすぐに部屋に入り、すぐに荷物も上げて欲しいという思いがあろうと思いますので、
ポーターががさがさと作業している(スーツケースに白墨で部屋番号を書いている)ところへ
行ってみたわけです。
どうにも日本人の名前(もちろんローマ字表記ですが)が分かりづらいのか、
どのスーツケースをどの部屋に入れるのか、なかなか作業が捗りません。
そこで、こちらがリストを見て、例えば123号室へ入れるスーツケースなら、
「ウノ、ドゥエ、トレ!」てなふうに言ってやることにしたわけです。
そんなふうに言うと、さもイタリア語ができるかのようですが、
イタリアに廻ってくる前にスペインでも同じことをやって、
そのときにスペイン語の1から9までを覚えたので、おなじふうにしたのですね。
と、ひと通り白墨で部屋番号が記されたものの、
最初のもたつきがありますから、結構時間を食ってるわけで、
このときに言ってしまったひと言が「アレグロ!アレグロ!」。
思わず口をついて出てしまったという。
こちらとしては「急げ、急げ!」のつもりでしたが、
イタリアの人たちには「陽気にね、元気にね!」と聞こえたんでありましょうか。
すでに刑事事件であっても時効を迎えるに充分な時間が経っているものの、
そんな時間が経って初めて知った新事実?!なのでありました。
こういうことがいくらかでも少なくなるように、
この秋シーズンも聞くともなしにラジオの語学講座を聞くとしましょうかね。