同じアメリカの国定歴史建造物とはいえ「ワッツタワー
」がいかにも異形のものならば、
こちらは芸術の流れに沿うなかで建てられたビルということになりましょうか。
ロサンゼルスのダウンタウン
、3rd St.とBroadwayの交差点にどっかりと腰を据えたビル。
それが、ブラッドベリー・ビルディングなのでありますよ。
1893年に建設されたものながら、1991年に補修されて身綺麗になっているせいか、
外見としてはあまりどうということもなく見過ごしてしまいがちなビルにも見えるのですね。
ちょっと装飾的なところに目がとまるものの、
外階段が見えてるように典型的なアメリカのビルてな感じかと。
ところが一歩中へ入ってみますと、
これがああた、思いもよらぬ装飾的に満ちた世界が展開するのですよ。
これでは分かりにくいと思いますので、少々近寄ってみましょう。
なにやら装飾過多とも思えるようすが少し見えてきましたでしょうか。
さらに近寄ってみます。すると…
普通のビルではないぞ!という感じがしてきたのではありませんか。
続いて、階段部分。
そして、ついでにエレベーターも。
どうも映画「ブレード・ランナー」のロケにも使われたとして有名らしいのですが、
「ブレードランナー」自体は見ていない(中途半端に日本っぽい風情が出てくるがどうも…)ものの、
他にもジャック・ニコルソンの「ウルフ」などにも使われたそうなのですよ。
これだけ特徴的だとさもありなんという気はします。
映画との関連でいえば、3rd St.側の入口に近い暗がり?にはこんなものが。
なんだって、ここにチャップリンが鎮座ましましているのかは不明なのですけれど、
もっとよく見て回ったら、何かあったのでしょうかね。
といっても、今現在テナントが入って業務をしているとのことで、
吹き抜けのロビーから階段の途中まで(2階に上がるのは不可)しか見られませんので、
一回りはしたつもりですが…。
とまあ、映画のロケとしても詳しく調べておけば「おお、あれも!」というのがあったかもですが、
それよりもなによりも、アメリカの、しかもロサンゼルスというスクラップ&ビルドの権化のような街にも、
ヨーロッパ発の文化潮流はしっかりとやってきていたのだなと、
当たり前のようなことを改めて思うのでありました。
そういえば、このビルの向いにあるミリオンダラー劇場もヨーロッパ風味でしたし。
そういう意味でも見て損はない建物だと思うのですね。
昼間であれば、あまり怖い場所ではありませんから。








