SCI-Arc
のあるエリアで感じた少々の危うさは、Alameda St.を越えると幾分薄らいでくるのですね。
そして、3rd St.という越えちゃいけない限界線(?)の線上を歩いて行きますと、
通りの右側にやおらこんな建物が現れてきます。
瓦屋根のお堂の壁には「Higashi Honganji Buddhist Temple」と書かれているのでして、
要するに東本願寺、「ああ、リトル・トーキョーに来たな」と思うわけですね。
ただどうなんでしょう。
通りすがりの印象でとやかく言えたものではありませんけれど、
日系人のコミュニティたるエリアなリトル・トーキョーながら、
例えばチャイナタウンに言えばそこここに中国系の人たちがいるような様子とは
ずいぶん趣きが異なるような。
道行く人の「ああ、あの人が日系人だ」と分かるはずもないですが、
そもそもチャイナタウンのような活気がまずない。
そして、先ほどの東本願寺の隣にある「Little Tokyo Towers」という少々年代もののマンションからは、
ヒスパニック系の親子連れが出てきました。
(ランドマーク的な名称からすれば、日系人向けだったように想像するのですが…)
まあ、街角のこうした商店街を見かけると、
日系人コミュニティも無くなったわけではないのかなと思うものの、やはり活況はなく、
むしろ観光客向け作られた施設のある一角だけが
リトル・トーキョーの名残りになっているのかもしれないですね。
しかしまあ、このジャパニーズ・ヴィレッジ・プラザという場所、
日本村広場なんて書いてありますが、日本人から見ると何か変ですよね。
映画「ライジング・サン」だったかで日系企業がパーティーをすると、
鬼太鼓座まがいの?太鼓ショーが展開されたり、
ビルの中に唐突に石灯籠があったりする違和感でしょうか。
日系人の方がかつて住んだ国を懐かしく思うときに
イメージするものをぎゅぎゅっと凝縮するとこうしたものになったのかもしれませんけれど、
それよりもやっぱりアメリカの人が「日本はこういうのがあるところだけんね、間違いなく」といった
意識で作り上げたもののような気がしてしまうわけです。
てなことを思いつつ、路地を抜ける頃には丁度昼飯時になっておりましたので、
はてさて食のお味はどのくらい日本風なのかなと居並ぶ食堂のひとつに入ってみました。
てんぷらと焼き鳥とカリフォルニア巻きみたいなのとご飯にサラダ、
そしてデザートの西瓜、イチゴ、オレンジ。
それに味噌汁があったな。そうそう、緑茶はただではなかった…。
なんでしょうね、わざとやってるのかと思えるほどの微妙なはずし方といいますか。
でもまあいいか、ミュンヘンで変てこな醤油の味に頭を抱えたことに比べれば、
何の問題もなく、旨い食事でしたから。





