たまに建築物の話を持ち出すことがありますけれど、建築に関しては至って素人といいますか、
はっきり言うと何も知らないのですが(もっとも、他の分野もそうなんですが…)、
どうも異形の建物の存在を知ると、実際に見に行って

「うぉお!」と言うことにいささかの楽しみを見出しておりまして、
ウィーンでフンデルトヴァッサーコープ・ヒンメルブラウ の作品を

訪ねて歩いたのがいい例なわけです。


作品と言いましたけれど、建築の世界で設計者の作品とは普通に言うのでしょうけれど、
異形の建築物を見るときには、それはあたかも巨大なオブジェであって、

その点でも作品というにふさわしく、屋外彫刻を見るのとなんら変わりは無い…

それどころか、巨大な分だけインパクトも大きいということになりますね。


という前振りをした上でですけれど、

先にロス・フィルの本拠地ウォルト・ディズニー・コンサートホールの設計を手掛けたのが

フランク・ゲーリー だと書きました。


ビルバオのグッゲンハイム美術館などの設計にもあたった人で夙に有名な建築家らしいのですが、
そのゲーリーが建築家の後進育成に携わった「SCI-Arc(サイ・アーク)」というところが

ロサンゼルスにあるというのですね。


正式名称を「Southern California institute of Architecture」、

日本語的には南カリフォルニア建築大学です。

試しにSCI-ArcのHP を覗いてみると、中にはギャラリーがあって
何かしら建築家・阿部仁史作品のExhibitionをやっていると書いてあったのですよ。


この阿部さんというのがSCI-Arcの卒業生で、

コープ・ヒンメルブラウのロサンゼルス事務所にもいたことがあると聞き及べば、

こいつは行ってみるかいなと思うのも自然の成り行きであったわけです。


HPの地図を見るとリトル・トーキョーのあたりながら、
もしかすると余りふらふらしててはいけないあたりなんではないかと見て取れたのでありますが、
「こりゃ、やばい」となれば、逃げ出すかと(冷静に考えると、それでは遅いのですが)
出かけてみたのでありました。


Metro Gold Lineのリトル・トーキョー駅はAlameda St.と1st St.の交差点近くで、
そこで右に折れるといわゆる「リトル・トーキョー」らしいエリアに入っていくのですが、
SCI-Arcにたどりつくには、そのままAlameda St.を南下しなければならないのですね。


確か出発前に治安情報 を見たときだったか、
「Los Angeles St.の東、3rd St.の南へは行ってはいけない」

といったような記述があったやに思うものの、
どうもピンポイントで該当エリアに踏み込んでいってるわけです。


繰り返し人がいないと言っていたバンカーヒル

レイバーデーがらみの三連休が終わって平日になりますと、
昼間の時間帯だけにしても、たくさんの勤め人の姿が見られるようになったのですけれど、
今歩いているところは平日の真昼間でも、人がいない。そして、落書き、ごみ…。
前にも一度使った写真ですけれど、トリミングしなおして、もう一度出しちゃいます。


Dangerous zone?


怖いような気はするんですが、ただ見通しだけはいいところなので、
大きめの道を選んで回りこむようにHPのディレクションどおり進んで行ったのですね。


アドレスからは間違いないはずながら、どうもそれらしい建物がない。
見回しても、怪しげなブツの取引に使われそうな古ぼけたレンガ造りの建物と、
広い駐車場があるだけなのですよ。


駐車場のヘリに沿って倉庫のような、

それこそうなぎの寝床のように細長い2階建ての建物を見て、

「まさか、あれなのかな」と駐車場に入り込み、

駐車場のセキュリティに「あれがSCI-Arcか?」と聞くと、「そうだ」という言う。


日本語で言えば南カリフォルニア建築大学だとしても、

地域がらUCLAのようなキャンパスが広がってるとの想像はちいともしていませんでしたけれど、

この倉庫が?!とは率直な思いでありました。


SCI-Arc



ここまで書くのに、自分でも息を詰めて書いていたので、苦しくなりました。
建物の中は続きということで…。