オットー・ワーグナーフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー と並べるには
今少し頑張って貰わねばならないところでしょうけれど、
ウィーンへ出かける前に、新宿でその展覧会を見ていたコープ・ヒンメルブラウ


彼らの事務所が手がけた建築は、どんなふうにウィーンに馴染んでいるのか、
はたまたいないのか…。
この辺が気になって、場所が分かりやすいところを二つばかり訪ねてみました。


一つ目は、コープ・ヒンメルブラウにひと言の言及もなく、

ガイドブックのショッピングの項目に出ていると思われます。これです。


Gasometer


U3(地下鉄3番)でStephansplatz駅から7つ目、もはや完全に郊外と言っていい場所に
このGasometer(駅も同じ名称で、駅の目の前)があります。


その名前から見当がつきますように、元はガスタンクなのですが、
これの内部を徹底改装してできあがったのが、ショッピング・センターなのですね。


なかなかに概観とのギャップが楽しい


パリのオルセー(駅から美術館)、ロンドンのテート・モダン (発電所から美術館)と比べても、
ガスタンクがショッピング・センターですから、遜色の無い天晴れな再利用です。

赤レンガの巨大な円筒形が4本並ぶさまは、なかなかに圧巻。


立ち並ぶGasometerの威容!


ですが、コープ・ヒンメルブラウの出番はここではありません。
回り込むと赤レンガにへばり付く無機物のような建物が!
これがコープ・ヒンメルブラウによるものなのですね。


クラシカルとモダンの同居


最初は「別に、普通に四角いビル建てたっていいんじゃないの?」と思ったのですが、
見て回っているうちに、妙に馴染んでくるとは、どうしたことでしょう。


レンガの茶っけた感じが大木とすれば、

木にへばりついた蝶のサナギのようなイメージが湧いてくる。
そのうちに、単なる四角いビルだと反って浮いてしまうかも…と思い始める始末。
不思議なものです


このGasometer駅から街中方向へ戻ること2つ目のSchlachthausgasse駅。
およそ旅行者がわざわざ降りるような駅ではないと思われますが、
コープ・ヒンメルブラウの手がけたものが、これまた駅を出たところにあるのですよ。


Schlachthausgasseのビル


なんなんですかねえ、この赤いでっぱり。
こちらは普通にオフィス・ビルだったりするようで、でっぱりの中でも仕事してるふうの人がいました。


ここのワンブロック全体が変わったビルになっていて、

回り込むとこのように外側に梁のあるところにも出くわします。


別の側から見ると…



見通せば、奥のほうに赤い部分が見えるところまでですから、結構な敷地ですね。



この1ブロックがコープ・ヒンメルブラウによるものと思われます


Gasometerのときほどに得心がいったわけではありませんけれど、
「面白いな」とは思ったわけでして、これも旧市街から離れたところだからできたことではとも思ったり。


もっとも、行けはしなかったんですが、Ring内にも何かしら小さなものがあるようなのですね。
ただ、本領発揮はやはり郊外。ビジネス・パークあたりにも見たいところはあったのですが、
このくらいが精一杯ではありました。


何度も言いますが、やっぱり写真で見ただけでない「何ものか」があるようには思いますね。



【USEFUL INFORMATION】


という具合に、ウィーンは過去ばかりではないわけでして、
当たり前のように現在進行形のところがある。

本来、それも見逃す手はないのですけれど、

今回は残念ながら廻りきれないところが多々ありました。


その一つが、Architekzetrum Wien(ウィーン建築センター) です。

Leopolt MuseumやMUMOKのあるMQ(ミュージアム・クォーター)にあるので、
行けないはずはなかったのですけれど、このあたりは到着翌日に行ったものですから、
いろいろと後が支えてつい端折ってしまったという。


それにしても、これだけ回ってまだ心残りがあるのですから、困ったものです。
(ちいともユースフルではありませんでした…)