このたびのウィーン行では、まことに残念ながら

Staatsoper(国立オペラ座)に出かけることがままなりませんでしたので、

せめてもということで出向いたのが、Staatsopern Museum(オペラ座博物館)でありました。


これがまあ、オペラ座の片隅にでもあると思ってしまうわけですが、

通りをはさんで向かいとかいうご近所でもなく、むちゃくちゃ離れてはいないものの、

全く別のところにあるのですね。

この辺、要注意です。


入口は、というより入口への案内は、

オペラ座裏からBurggartenに抜ける道の左側、

もしくはRingのゲーテ像の裏側をBurggarten沿いに延びるGoethegasseを進んだ右側にあります。


Opernmuseum入口への案内


いずれにも、こうした案内板が立っておりまして、これに従うと、

このブロック占める建物の中庭に通じているんですね、これが。

中に抜けてみれば、本当の入口が見えるということになるわけです。


本当の入口はこちら!


入ってみると、たぶんオペラというかクラシック音楽というか、

お好きな方ならじいっと見ちゃうんだろうなぁ…という展示物の数々。

(はっきりいって「お好きな方」ですけれど、半可通ですから…)


Opernmuseumのリーフレットより


リーフレットから、その展示の一部を借りてきますと、こんな具合ですが、

これではちとごちゃごちゃで、分かりませんね。


ということで、いかにも半可通が喜びそうなものをピックアップすると、こんなところでしょうか。

まず、国立オペラ座に登場した著名な指揮者に関するもの。


カルロス・クライバーの手紙


これは、カルロス・クライバーが舞台をすっぽかす(?)にあたって認めた手紙ですなあ。

そして、中身に関してはよく読みませんでしたが、

ハンス・クナッパーツブッシュとブルーノ・ワルターが手紙に施した自署。


ブルーノ・ワルターの自署



ハンス・クナッパーツブッシュの自署


なんだかやっぱり筆跡っていうのも、性格(想像ですが)がでるような気がしますね。


ともかく、こうした名指揮者が次々と国立オペラ座で指揮をしたわけですけれど、

長い歴史の中でも、「少々、格が違うようで…」といったふうな印象を受ける人物が二人おりまして。

ひとりは、あの!グスタフ・マーラーなのですね。


マーラーに関する展示物

オーケストラを前にしては、あたかも独裁者であって、

軋轢の多少では済まなかったとは聞き及ぶところでありますけれど、

さまざまな改革も施して、いわば「中興の祖」みたいなところかもしれません。


そして、もう一人はといえば、ヘルベルト・フォン・カラヤンということになってきますね。

こちらも、軋轢といいましょうか、方やベームのウィーン・フィル、方やカラヤンのベルリン・フィルと

長らく楽壇に並び立つ形でいたものですから、

果たしてウィーンではどう捉えられているのかな?とも思っていたのですが…。


カラヤンVSベーム…?


ウィーン・フィルのメンバーが語るビデオ資料でも、

演奏者として接した指揮者カラヤンの尋常ならざるところを伝えておりました。


とかくカラヤンに関しては、賛否というか、あれこれあるところではありますけれど、

比較的じっくりと取り組んで、少しずつリリースしていったオペラの録音では、

毎度面目躍如の演奏を残してくれたんではないでしょうかね。


ところで、オペラの博物館だけあって、舞台衣装なども展示もあれこれありまして、

ギャウロフが「ボリス・ゴドゥノフ」で着たもの、アグネス・バルツァの「カルメン」の衣装などに交じって、

こんなところにこのようなものが…

Chain reaction of curiosity


「Der Dreispitz」というバレエ作品のために、パブロ・ピカソがデザインしたコスチューム。

なるほどねえ…。


まあ、ここを見たからといって、実際のオペラ鑑賞代わりにはなりませんけれど、

それなりに興味深いあれこれが見られるところではありました。


そうそう、Goethegasse側から近づくと、案内板の手前にこんなのがありました。

Chain reaction of curiosity


グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラ 」の事務所の看板。

ほうほう…でしかありませんけどね。



【USEFUL INFORMATION】


オペラ座そのもののガイド・ツアーとセットでこのミュージアムも見るというのが、本来のようですね。

時間が決まっていますので、それを目指していけばよいのでしょうけれど、

日本語ガイドは夏場しかないという話もあります。


StaatsoperのHPには、日本語版もあるのですが、

ガイド(館内ガイド)のページは見事に文字化けしていて何が書いてあるのやらという状態。

(違うPCやブラウザで見れば、見られるのかな??)


そこで英語版のページでみれば、英語ガイドツアーの時間くらいは分かるかもですけどね。


どうせ見るなら、よく話が分かった方がいいのですが、

どうしてもという場合には、直接問い合わせるか、

オーストリア政府観光局に聞いてみれば、教えてくれるんじゃないかと思われます。


ちなみに、ガイドツアーとミュージアム入場で6.50ユーロ、ミュージアムだけなら3ユーロです。