この間行ってきた「ベルギー幻想美術館」展 で見るとおり、
ベルギーの画家たちの作品というのは、なかなか魅せてくれるものが多くあります。
たまたまなのか、ジョイント企画なのか定かではありませんけれど、
東京・新宿の損保ジャパン東郷青児美術館ではベルギー王立美術館 のコレクション展が開催中。
こちらは、題して「ベルギー近代絵画のあゆみ」展です。
実は東京に巡回してくる前に山梨県立美術館で見たものですから、
もしかするとちょっとは展示内容が異なっていたりするかも…ですけれど、
やっぱりどうしても触れておこうかと思ったわけです。
例えば、この春にBunkamura ザ・ミュージアムで開催された「忘れえぬロシア」展 とか、
つい先ごろ見てきた「ウィーン世紀末」展 とかでも同様だったのですけれど、
前者であれば、イワン・クラムスコイの「忘れえぬ女」や
後者ではクリムト、エゴン・シーレといった有名作、有名画家のほかは知っている作品とてないながら、
改めて思うことは「まだまだ知らない画家がたぁくさんいるよなぁ」ということ。
出会いがしらのような形での作品との対面ですが、
「出会えてよかったぁ!」という望外の喜びにめぐりあえる。
本展も、その類いと言えるのではないかと思うのですね。
これは、マクシミリアン・リュスの「サンブル河岸」(1898年)という作品。
新印象派に位置づけられるだけあって、見るからに「点描派」を思わせる色合いですよね。
ただ、それでもって描いたのが、「工場萌え 」の世界なわけです。
工場を描いた作品が他にないわけではありませんけれど、
明るく楽しく、けむりむくむくと、いきいき描いているところに「萌え」を思わせ、ニンマリさせられます。
こちらは、ギヨーム・ヴォーゲルスの「雪の夜」(1883年頃)というものですけれど、
コロー あたりが超長生きしたりすると、こんなふうになっていったかなと思う反面、
パッと見では、「日本画なんじゃないの?」とも思ってしまったり。
加山又造 を思い浮かべるような…もっとも、加山の方がブリューゲルの影響を受けていましたっけ。
そしてもうひとつ、リク・ワウテルスの「鏡を見る青衣の婦人」(1914年)。
セザンヌ 、見事に入ってますねえ!
さらに、動きが残像のように見えるようなところは、イタリア未来派なんかも思いだしたりして…。
とまあ、そんなこんなで見ていくと、興味は尽きないわけなのですね。
おっと、あえて画像を挙げませんでしたけれど、ボナール の裸婦は必見!です。
(ちなみに、このボナールのリンク先で、イタリア未来派の斬新な絵もご覧いただけます)
いやはやなんとも、ベルギー王立美術館に再訪したくなってしまったのでありました。



