たまたまラモーがディジョン 出身だと知って、空想旅行ついでに、
久しぶりに聴いてみるかと思ったのでありました。
フランス・バロック期の作曲家という以外、取り立てて知っていることはないのですけれど、
ラモーというと、とにかく「めんどり」の「コッコッコッ」だけでは可哀想ではないか!と思ったりするわけです。
というのは、ラモー作曲の歌劇「優雅なインドの国々」からの管弦楽組曲(と言っていいのかな?)、
これがかなりのお気に入りでして、何度聴いても飽きないものですから。
手元のCDの演奏はヘレベッヘ指揮のシャペル・ロワイヤル管弦楽団のもの。
典雅といっては、何も伝わらないと思いますけれど、
いかにもヴェルサイユのどこかで演じられたのではないか・・・
といったイメージが想像できますし、明るく楽しく一辺倒でなく、曲調もバラエティに富んでいるのですね。
憂いを帯びたところもあれば、ヘンデル の「水上の音楽」を思い出したりもするようなところもあるという。
音楽史家の皆川達夫先生は、こんなふうにラモー紹介をしています。
ジャン=フィリップ・ラモーは、リュリ以降の王朝期フランス音楽を代表する最大の作曲家です。
リュリの音楽が太陽王ルイ14世のやや武張った時期のありようをしめしているすれば、ラモーの音楽はルイ15世期の優美で雅びな宮廷趣味を反映していると言ってよいでしょう。
おお、やっぱり聴いたとおりではないか!と思ったのですが、
それほど偉い(?!)作曲家だとは、実は思ってませんでした・・・。
なんでも、「ラモーは音楽理論家として近代和声理論を基礎づけるという、
すぐれた業績を残し」たそうですし。
てなことを思っておりましたら、買ったことすら忘れていたラモーのCDがもう一枚見つかりました。
フランス・ブリュッヘン指揮の18世紀オーケストラによる演奏。
これがまた、「なんか爆発した?!」と思われる打楽器の活躍するとんがった始まり。
(ルベルの「四大元素」 ほどのとんがりはありませんけれど)
そのうちに、妙に鄙びた感じだなと思うと、
ついついマリー・アントワネットがプチ・トリアノンで農民風の装いでお戯れあそばしたり…
てなことをイメージしてしいました。
そんな田舎家で、余興の演劇にこれまた田舎楽師が音をはずしつつ(?)一所懸命に音楽を奏でる。
(ちょっと、「音楽の冗談」かとも…)
この「アカントとセフィーズ」という曲は、英雄的パストラルからの組曲ということなんで、
田舎風、田園風なのも、むべなるかなではありますが。
つうことで、ラモーは「めんどり」だけじゃかわいそうじゃないか!と言っておきながら、
その言いだした張本人からして「優雅なインドの国々」の印象だけで捉えていたという。
さすがに大作曲家ジャン=フィリップ・ラモーは、多彩さも持ち合わせているということで、
も少しちゃあんと耳を傾けることにしよう!と思いを新たにしたのでありました。

