地下鉄ピカデリー・ラインのナイツブリッジは、
有名デパートのハロッズやハーヴェイ・ニコルズのある、ロンドン有数のショッピング・ゾーンですけれど、
ひと駅となりのサウス・ケンジントンは打って変わって博物館が立ち並ぶミュージアム・エリアですね。
自然史博物館や科学博物館がありますけれど、
わけても一番目立っているのが、ヴィクトリア&アルバート博物館。
主たる収蔵品は世界中から集めた工芸品や装飾品、その数なんと400万点とも言われています。
もちろん全てが展示されているのではないにしても、大英博物館同様、
じっくり見て回ったら何日かかることか・・・。
という巨大な博物館なのですけれど、ここには絵画作品の展示もあるわけでして、
「V&Aで、絵を見るの?」などとは言わずして、いっそ絵画に絞り込んで見て回るという手もあるのではと。
(そんなもったいないことはできない!という方もおありでしょうけれど・・・)
もとより絵画そのものを中心に据えた展示室もいくつかあって、
ここでもターナー やコンスタブルの素晴らしい作品に出会うことができます。
けれど、本来の工芸品、装飾品を展示した数多くの展示室にも、ちょこちょこっと絵画が飾られており、
うっかりすると見落とす危険がある分、これをたずね歩くのも一興だと思うのですね。
アーツ&クラフツ運動のウィリアム・モリスが「イゾルデ」を描いた絵画や
ホイッスラー
と訴訟で争ったことでも有名な批評家ジョン・ラスキン自ら描いた絵画などは
なかなかに素敵なものです。
そして、まるきり廊下のようなスペースの壁にあるので、
なんとなく通り過ぎてしまいそうな場所にあるのがフレデリック・レイトンの作品。
「ロイヤル・アカデミー 」のところで、ラファエル前派 との関係を云々しましたけれど、
レイトンの描く絵も、画題的にやはりラファエル前派を想起させるものながら、
この人はロイヤル・アカデミーの会長になったばかりか、画家としては初めてロードを授けられたとか。
V&A所蔵のものが引っ張ってこられないので、このレイトンの代表作ともいえるものを。
あこの「フレイミング・ジューン」は(なぜか?)プエルト・リコの美術館にあるそうですけれど、
レイトン作品を他にも堪能したい場合には、
やはりロンドンにある「レイトン・ハウス・ミュージアム」を訪ねてみてはいかがでしょう。
地下鉄サークル・ラインのハイ・ストリート・ケンジントンから西へ少々行って裏道に入ったあたりです。
数々のレイトン作品を愛でるばかりでなく、入ってすぐのホールがかなりびっくりもの!ですから、
これもお楽しみに。
といっても現在は改装中で、再開は来春になるようですけれど…。

