「ドレスデン宮廷管弦楽団のホルン協奏曲集」というCDを聴き始めて、「あれ?これ、ホルンの音かいな?」と思ったのですね。

ずいぶん高い音だし、特有のくぐもった感がなくて、抜けている音。

ちょっとばすばすした風も強く出ている、この楽器。

ディスカント・ホルンという楽器なのでありました。


ドレスデン宮廷管弦楽団のホルン協奏曲集

ディスカント・ホルン?はて?
簡単に言ってしまうと、どうやら高い音域を出すことができるホルンということになるらしいのですね。
このCDに収められた曲が書かれた頃、

つまりはクヴァンツ(1697-1773)やゼレンカ(1679-1745)、

そしてテレマン(1681-1767)といった作曲家が活躍したバロック期では

かなり音の高いホルンが使われていたようなのですけれど、

楽器がだんだんと今のホルンになっていく中で、

もともとこの高い音域の出るホルンというのは、

トランペットで演奏されるようになっていったのだそうですよ。


でも、ホルン協奏曲集というタイトルながら、J.S.バッハのブランデンブルク協奏曲のように、

複数の楽器が活躍する合奏協奏曲ですから、これをトランペットでやってしまったら浮きまくるだろうなと。


ところで、CDタイトルにあるドレスデン宮廷管弦楽団。(タイトルだけで演奏は別団体ですが…)

今のシュターツカペレ・ドレスデンの元で、1548年の創設と言いますから、

大変な歴史を持つオーケストラなわけですね。

なにしろ、遠く離れたイタリアはヴェネツィアのヴィヴァルディ が

「ドレスデンのオーケストラのために」なんつう協奏曲を書いているというのですから、

「このオケのために、いっちょ曲でも書いたるかぁ」という作曲家がいたんでしょうねえ。


そんなザクセン宮廷の雅びな音を春先に聴くというのも、なかなかの風情かなと思うのでありました。

ところで、収録されたテレマンの2つのホルン、2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調、

この第一楽章冒頭のメロディは「聴いたことあるなぁ、声楽で」と思うわけですが、

ヴィヴァルディの「グローリア」 だったかような…。

と、ご覧のみなさんの助力を得ようにもメロディが示せなければ、わかりませんね。

ま、そのうち思いだせる…かな…。(と、「グローリア」を聴いてみればわかりますね)