電車の扉上のモニターに目をやることがままあるわけですけれど、

前から気になっているCMがありました。


着ぐるみの動物や鳥なんかが出てきて、やおら預金をおろす必要があったらしく、

それぞれが「都市銀行だ!」「地方銀行だ!」「信金だよ!」「信組だもんね!」

とけんかを始めてしまいます。

結局はコンビニに行けば、「預けているのがどこでもちゃんと下ろせますよ」という

LawsonのATMのCMだったというわけ。


これの、何が気になっていたかと申しますと…

着ぐるみの動物たちが、銀行だなんだとけんかを始めると、互いにばしばしたたき始めるのですね。

特に、カラスがめだっているように思いますけれど。


子供だって電車には乗っていますし、

ドア上という位置は決して見やすいものではないにしても、

着ぐるみの動物たちを使っているということは、むしろ子供の目を引くことになるはずです。

CMのストーリー的なものを、子供がどこまで分かるのかはともかく、

仲良しっぽい様子であった動物たちが、やおらばしばし頭をひっぱたいたりし始めるというのは、

あんまりいいことではないのではないか…と思うのですね。


こんなことを思ったときに、ふと思いだしたのがお笑い番組です。

個人的にも、それなりに楽しませていただくことが多くありますけれど、

相方の頭をばしばしやる、たとえばM-1で準優勝したオードリーなんかもそうですが、

これってどうなんだろうと…。

お笑い番組というと、場合によっては「子供に見せたくない番組」とやらに入ってしまうところがあって、

ということは逆に見られてるということになるかもしれないですけれど、

こんなに相方をぺしぺし叩く姿ってのには、「うむぅ…」と思ったりするわけです。


「どつき漫才」という言葉がありますから、

相方を「どつく」ことは前々から行われていたのでしょう。

昔々でもプロレスまがいのような激しい応酬をする夫婦漫才なんかもありましたけれど、

「どつく」ということの本来は、

たとえば髭男爵の山田ルイ53世がひぐち君の肩を「ぼんじゅ~る!!」と強く押すようなことではないかと。

これなどは、さほど多用されなていないので、気になるほどの部類ではないかなと思いますが、

一言ごとにぺしぺし叩くという行為が、もちろんオードリーばかりでなく、

他でも見られる機会がままあるとすれば、ぺしぺし叩くことが悪いことに思えなくなってしまうかも、ですね。


まあ、漫才のことはお詳しい方もおいででしょうから、深入りはしませんが、

いずれにしても、あまりに安直に、そしてたびたび頭を叩くというのはあまりいい気分ではありません。

もし、子供が見ていたとしたら、先のLawsonのCM同様、あんまりいいことではないのでは…

と思ったのでありました。


たまたま、ほんの小さな横断歩道の赤信号で自転車を止めたとき、

通りの向こうから走ってきた小学生の女の子が、横断歩道の向こう側でピタリと止まって、

こちらをちらちら見ているわけです。

明らかに車は全く来ない。でも、信号は赤。

早く遊びに行くのに横断歩道を渡りたい。でも、向こう側では大人のひとが自転車を止めている。

そんな気持ちが、ちらちら見るという行動になったのでしょうね。


やっぱり子供は大人を見ていますね。

大人がやってることは、きっとやっていいと思うでしょう。

そのかわり、大人でもやらないことは、やっちゃいけないとも思うのでしょう。

こんなことも思いだされたのでありました。