昨日の「美の巨人たち」(TV東京)は、なかなか意表を突いた作品が選ばれていましたねえ。

日本で初めてコラージュによる作品を発表したという桂ゆき(1913-1991)の、最晩年の作「宇宙」でしたから。


桂ゆき「宇宙」

とある展覧会を見に府中市美術館 へ行ったときに常設展示のコーナーで、

桂ゆき作品を(一点だけですけれど)見たときに、なかなかユニークだなと思ったわけです。

でもって、どんな人だろう、どんな作品を残しているのだろうとネット検索を試みても、

「あれれぇ~」(これも、コナン君のイメージ)という結果しかでてこない・・・。

試しにキーワード「桂ゆき」で検索してみると、「そりゃそうだわなぁ」という面白いものが見られます。


ところで、コラージュというと、

これを検索するとコラーゲン配合のスキンケア用品がヒットする…てなことは置いておいて、

新聞や商品ラベルのような印刷物を貼り集めて作品にしたり、

絵画作品の一部として貼り込んだりという「パピエ・コレ」という技法を

ピカソやブラックことに端を発するのだそうですね。

作品はブリヂストン美術館 などでも見られます。


ただ、コラージュに紙類ばかりでなく、いろんなものを持ち込んで、

いわゆるコラージュを作りだしたのは、かのマックス・エルンスト なんだそうですよ。

先にも、エルンストがとった技法のあれこれを書きましたけれど、コラージュまでも。


マックス・エルンスト「二人の子供がナイチンゲールに脅かされる」

これはもう、木っ端の作りものの家とかが絵に同居しています。

右のまんなかには、ドアノブまでついているという・・・

いやあ、「なんでもあり」感が湧き起こりますけれど、

それでも見る者のイメージに与えるもの(単にインパクトだけでない)は実に豊かなものになります。


とまあ、コラージュにこと寄せてあれこれ思いめぐらせておりましたら、

今日の新日曜美術館のアートシーンでは、「これも、コラージュだよなあ」というものを見かけたのですね。

トーキョーワンダーサイト渋谷で開催中の、ヴィック・ムニーズ「ビューティフル・アース」展です。


ヴィック・ムニーズ「アトラス」

ブラジルに生まれ、現在ニューヨークで活躍しているという作家ヴィック・ムニーズの「アトラス」という作品ですけれど、括弧書きで「ピクチャー・オブ・ガベージ」とあります。

画像では分かりにくいですが、上の男性が頭の上に抱えた荷物。

これは、実際にゴミ山から集めてきた廃棄物で作られているのですね。

リオデジャネイロにある南米最大規模のゴミ処理場「ジャウジン・グラマーショ(Jardim Gramacho)」で

清掃・廃棄物収集などに従事する人々とのコラボレーションによって制作されているといいます。


コラージュであるとかいう手法がどうだという前に、

ごみを抱えた男の姿を実物で見たとすれば、それ相応のインパクトがあろうというものです。

3月1日までやっているというので、見に行ければなと思ったのでありました。

それから、「桂ゆき」回顧展もやらないかなぁ・・・・。