ついつい「整合性がなぁ~」などとこぼすくせについつい見てしまう…。
こんどのは、「サマータイムマシン・ブルース」です。
とある地方大学のSF研究会の部室に、忽然と姿を現した妙な機械。
それは、30年後のSF研究会からの訪問者が乗ってきたタイムマシンだった。
ふだんSFを研究してない(らしい)SF研のメンバーは、
当然のように、この夢の機械を使ってタイムトラベルを試みるわけなのですが、
彼らが自らに課したミッションは、
「昨日に戻って、壊れる前のエアコンのリモコンをとってくる!」
というもの。
何とまあ、スケールの小さい話ではありますね。
ただ、とにかく暑い夏の最中、あつぅい部室で仲間と楽しくやるにはエアコンのリモコンが必要!
これが、彼らの最大にして唯一の関心事だったわけです。
ただし、行先が昨日であろうと大昔であろうと、
過去に戻って「そこで起こるはずのない何か」の影響を及ぼしてしまうと未来が変わってしまう!
という認識はやはりあるわけで、
過去に戻っておおはしゃぎする仲間をなだめて、
「過去の何ものも変えてはいけない!それこそ、エアコンのリモコンを持ってくることさえも」
と諭してまわり、一人大汗をかくのが瑛太の役どころ・甲本くんなのでした。
この辺りは、理屈をまともに受け止めて、
「時の流れにいらぬ滴を落としてはいけんね」という全うな?姿勢が感じられて「ふむふむ」と思ったものです。
(Warning!!! ここから先は、完全にネタばれ状態になります!)
ところが、分かる人には分かるところなのかもしれませんけれど、
昨日に戻ったSF研のメンバーのうち、紆余曲折の果てに甲本だけが「昨日」に取りこされてしまい、
「昨日」に居続けた甲本が、やがて「今日」になったときにどうなってしまうのか・・・ということ。
映画の中では、ひと晩を部室の更衣ロッカーに隠れて過ごしますから
まあ、他者との接触があったりという「影響」はなかったと思われます。
(「バタフライ・エフェクト」みたいなものまで考えてしまうと、どうかはわかりませんが)
ただ、甲本が「昨日」に戻ったときには、仲間と戯れる昨日の甲本がそこにいました。
昨日の甲本は、翌日になればタイムマシンでまたこの日に戻ってくるなどということは全く知らずに
昨日の生活をしています。
それとは別に、今日の甲本は昨日に戻って取り残され、部室のロッカーで一晩を明かす。
そして、ひと晩過ぎたところで、今日の甲本がロッカーから「やあ」と顔を現すわけですが、
昨日の甲本は一晩過ぎてどうなったのでしょう?
これが、わからない・・・。
