普段通勤にJR中央線を使っておりますけれど、これが妙にトラブルが多いのですね。

豪雨、落雷、火災、車両故障、人身事故、線路内への人の立ち入り、ドアに人が挟まった・・・・などなど。


そのような中央線でなくっても、電車の中でよく耳にするのが、

「この電車は10分程度の遅れをもって運行しています」というもの。


遅れの原因はさまざまでしょうけれど、ふと「不思議だな」と思ったことがあります。

いつもの乗車駅で、いつも乗る電車が7時41分発だとします。(妙に具体的ですが)

いつもどおりに駅に到着し、目の前に電車が入ってきた。

時に、7時41分。

でもって、電車に乗ると車内アナウンスで「この電車は10分程度の遅れをもって・・・」と

聞こえてくることがあるわけです。

つうことは、7時41分に乗ったんだけれど、実際に乗った電車は本来7時31分発のものなんでしょうかね。


この手の状況では、乗っているうちにスローな走りになったかと思うと、やおら止まってしまったりして、

「なるほど遅れが出ているのね」と納得してしまうところなのですが、

それでも目的地の駅に通常の所要時間と同じで到着してしまうこともあります。


後者の場合、本来何時何分発の電車であろうとも、自分はいつもどおり7時41分に乗り、

いつもかかる時間を電車の中で過ごして、いつもの時間に目的地の駅で降りたとすると、

それは「10分程度の遅れ」を実感することもなければ、実は「10分程度の遅れ」の実体もないことになります。


以前、東京メトロの駅かどこかで、

「駆け込み乗車の結果、電車が消える!」というような看板を見たことがあります。

駆け込み乗車の結果、ドアに人が挟まって、出発が遅れる…正常なダイヤで運行できない…

例えば、2分間隔で次々に電車が走っている場合に、ドアに人が挟まって出発が30秒遅れ、

それが4回重なると2分の遅れになるわけでして、

こうなると、本来2分間隔で走るはずの電車を1本「消してしまう」ことがないと

正常ダイヤにならないということなんでしょう。

これはこれで、理解しやすい話ですね。


ところが、「10分遅れで・・・」という場合は、なかなかに理解しにくい。

先ほどの例で、乗った電車がのろのろ運転で、いつもの駅に到着するのが10分遅れたとしたら、

理解しやすいかというと、そうでもありません。

到着駅に10分遅れたのは、乗った後ののろのろ運転が原因でしょうから、

そもそも乗った段階で聞かされるアナウンスは、「10分遅れで運行しています」ではなくて、

「10分遅れて到着する予定です」でないと、車掌は予言者ということになってしまいます。


とまあ、くどくど書いてきましたけれど、「10分遅れて運行しています」という車内アナウンスは、

乗客の立場に立った伝達内容ではないということなんですね。

運転士や車掌にとっては、「おいらたちが動かしてる、この電車はほんとの時間より10分遅れてるんだよね」

という確認は意味がありましょうけれど、

いつもの時間に乗れた乗客には「10分遅れている」実感がないのですから、

むしろ「ダイヤに乱れが生じており、延着が予想されます」という情報が必要なんじゃないんですかねえ。


ま、どうでもいい話ではありますけれど、はたと不思議に思ったものですから。

それにしても、車内アナウンスなどでは

思わず突っ込みを入れたくなる、おかしな日本語や妙な言い回しに気づくことがありますよね。

そのうち、また取り上げてみたいところです。