「ワーク・ライフ・バランス」という言葉がよく聞かれるようになっていますけれど、
仕事と生活のバランスということでありましょうね。
そもそもは子育てと仕事の両立が切り口なのでしょう、男女を問わず。
でも、長時間残業による過労死やメンタルヘルスへの障害がクローズアップされる中では、
そればかりとは言えない、文字通りの「ワーク・ライフ・バランス」が気にされるところとなってます。
ということで、先ごろこの「ワーク・ライフ・バランス」への企業等の取組みの好事例を表彰して、紹介するという「ワーク・ライフ・バランス・コンファレンス」というものがあって、覗いてきたのでありました。
紹介事例は、大きな企業なら例えば日立ソフトウェア株式会社の、
月間100時間超の残業者の人数を激減させつつも、業績を上げていったというものや、
小さいところでは島根県松江市の塗装店での、職人技を若手に継承するための若手(今後の子育て世代)がワークライフバランスを取りやすい仕組みづくりなどなど。
大は大なりに、小は小なりにやれることがあるということでしょうか。
そんな事例を聞きながら、思いだしたのは前の日に見たニュース。
不妊に悩む女性をリポートしたものですけれど、登場した女性は40歳前半の方。
インタビューに答えてご本人も言っておられましたけれど、「まだまだ若いと思っていた」と。
確かに、高齢者が元気な世の中にあって、40代(アラ・フォーなどとも言われるようですが)は心身ともに「若い」と思っていて、決して常識外れではないように思うわけです。
ところが、産婦人科の医師に言わせるとどうも様子が変わってくるようです。
女性の卵子は、卵巣でたくさん作られたもののうち、より優れた卵子が残って排卵されるとのことなのですが、
可能性の問題としてそもそも「たくさん作られる」というその母数が大きいほど、
より厳しい選抜をくぐりぬけて、「これぞ!」という卵子が残るということなのですね。
で、一般的にということでしょうけれど、
20代の女性の場合は万単位の卵子から一つが残るのだそうですが、
30代前半では300個ほどになり、30代後半では100個ほどになるのだそうです。
そこで、医師が指摘するのは、昔から言われる「高齢出産」という言葉は、
寿命自体が延びたようにはより上の年代にシフトするわけではないということのようです。
先のインタビューの女性も「もう少し早く知っていれば」というようなことを言っておられましたけれど、昔に比べ、結婚そのものが遅くなっていますし、
その後しばらくは夫婦二人の生活を楽しみたいと思うのも自然なことなのでしょう。
でも、昔言われた「婚期を逃す」など言う言葉がおよそきかれなくなった時代に、
今度は「産期を逃す」ようなことを考えておかなくてはならないのかもしれませんね。
ここでまた思い出したのが、「9か月」という映画。
例によって、ヒュー・グラントの「だめぶり」が際立つところですが、子供を持つかどうかということに
「男もきちんと向き合っておかないといけんね」ということですよね。
見ていて、つくづく「母は強し」、
そして「子供はかわいい」ということに思いをいたす次第なのでした。
