デュフィ をして「あれは私の神様だ」と惜しみない賞賛を捧げしめたクロード・ロラン。
名前はもちろん知っているのですけれど、一度ここらで探究をしておこうかと。
そうしたら、思ったよりもずっと古い時代を生きた人だったのだということが分かりました。
1600年頃の生まれ(どうやら生年は定かでない…)ということで、
バロック期、古典主義に位置づけられるようですが、
絵画はまだまだ人物がメインの時代にあって、
「人物はおまけ」と言い切るロランは特異な存在だったのかもしれません。
これは、「タルスに上陸するクレオパトラのいる風景」(1643年)という作品。
古典に題材をとっているのは、そういう時代なんでしょうけれど、
風景画以外のなにものでもないですよね。
同時代で交友もあったと言われるニコラ・プッサンが、
群衆を描いても人物に焦点があることとはやはりちがいますね。
風景画というとヴェドゥータが思う浮かびますけれど、かのカナレットの方がより後世の人。
ヴェドゥータが今でいうところの観光地の絵ハガキのような存在(ちと安っぽいですが)であったようですけれど、ロランの作品は素人目に風景画、玄人目には古典に根ざしたものというわけなのですね。
こちらは、「上陸するシバの女王のいる風景」(1648年)です。
これらを見ていて、やっぱり光が気になりますよね。差し込む光が!
もしかすると、デュフィが神とも称えたのはこの辺りに起因するのかもしれませんね。
それでは、最後にもうひとつ、クロード・ロランの「光」をご堪能いただきましょう。
「クリュセイスを父親のもとへ送り届けるオデュッセウスのいる港の風景」(1644年)という作品です。
いかがでしょうか・・・


