のんびり構えておりましたら、
むしろ晴れ間が覗いているではありませんか。
一日の行動としては出遅れ感を抱きながらも、
久し振りに生音(なまおと)が聴きたいなと思ったのと
このままだらだらしていたら運動不足の極み!とばかり、
ネット検索で見つけた7㎞ほど先にあるホールの演奏会に
自転車で出かけたのでした。
思いつきで出かけたわけですから、余った席の当日券で
実際端っこの席ではありましたけれど、
ベルリン・フィル奏者のアンサンブルが
3,500円で聴けるのですから文句の言いようがない。
都心から離れた田舎(?)だからこその恩恵・・・。
曲目は、モーツァルトにベートーヴェン、ヒンデミット、イベール、
そしてニールセンというなかなか渋い選曲。
モーツァルトやベートーヴェンを聴いているときには、
「アンサンブルって楽しいんだけんね」といった光線が放射されています。
まだまだ音楽が王侯貴族のものだった時代、
高尚な?趣味のひとつとして、何かしら楽器くらいはできるようにしていた貴族の皆様方が
お屋敷の広間で一緒に演奏するといったところでしょうか。
王侯だとか貴族だとかはともかく、音楽を演奏する喜びというのはやってみて分かることですものね。
これが世紀末(1895年)生まれのヒンデミットになると、ずいぶん趣きが変わるわけです。
「5つの管楽器のための小室内音楽」は、
二つの大戦の狭間に作曲された曲だからなのかもしれませんが、
全編これ「不安」を醸す響きが特徴なのですね。
ところが、同じような時期(1890年生まれ)を過ごした作曲家でも、
イベールとなると、これまた違った印象です。
音楽が段々と晦渋なものへと向かっていく中で、
イベールあたりは「分かりやすさ」を意識したのかもしれません。
昨晩、ずいぶんご無沙汰していた「美の巨人たち」で
ロイ・リキテンスタインを見たからというわけではないのですけれど、
イベールはさしずめ「音楽のポップ・アート」と言えるかもしれないですね。
最後のニールセンはなかなかの大作でしたけれど、
アンサンブルの楽しみは、むしろアンコール・ピースのような小品にあるような気もしますね。
ということで、耳を楽しませてもらうと同時に、運動不足解消にもなり、
まずまずだったなと帰ってきたところで雨が降り出したのでした。
