しばらく前までビザンツ世界とかその辺りのことをあれこれしておりましたが、
不思議とそういう頃合いに、ふと覗いたディスク・ユニオンで関わりのあるCDが目についたりするのですね。
「Russian Orthodox Church Music」。
ロシア正教会の音楽を集めたもので、
どんなものとも知らずについ手を出してしまったわけです。
ロシア正教の儀式というのは、カトリックなどと比べても
その荘厳さにおいて、信仰の有無に関わらず、
感じるところ大なるものがあると聞きます。
ですから、その一翼を担うであろう音楽にもそれなりの期待がかかるわけなのです。
なにしろ、ここを根源としてロシア伝統の合唱につながるのですから、
その声の響きをとくと堪能できることでありましょう。
そうした期待のもとに早速聴いてみたわけですけれど、いささか予想外なところも。
教会音楽というには、妙にリズミカルな曲もあり、響きもやけに明るかったり。
これは、「教会音楽、かくありなむ」と言った思い込みとのすれ違いか、
それともこの演奏者の個性なのか。
ただ、演奏者の個性と言っても、パリにある聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂聖歌隊が歌っていますから、
いつもの祭式どおりなはずではないかと。
では、ロシア正教もパリあたりでは、垢ぬけてしまうのか・・・?
今少し、聴きこんでみないと味わいはわからないのかもしれないですけれど、
あらかじめ思い描いたイメージからすると、
前に聴いたチャイコフスキーの宗教曲 の方がよほどそれらしいような気がしたのでありました。
