1925年生まれといいますから、83歳。
今のご時世であっても、年齢的には致し方なしでしょうか。
1952年に入ったアクターズ・スタジオの同期が、
ジェームス・ディーンとマーロン・ブランドだということですから。
1961年、アメリカの新しい若者像を作り出した「ハスラー」で
地歩を築いたポール・ニューマン。
ジョージ・ロイ・ヒル監督がメガホンをとり、
ロバート・レッドフォードと共演したアメリカン・ニューシネマの代表作「明日に向かって撃て」(1969年)ではなかったでしょうか。
盗人の青春ではありますが、ある種清々しさを感じさせるのは映像の妙味もあってのことではありますけれど、
ニューシネマの文字通り、清新さを感じたものです。
そして同じ監督、同じ共演者で1973年に作られた「スティング」は、
ネタばれしていながら何度見てもニヤリとさせられてしまう楽しい作品。
アカデミー作品賞もむべなるかな、なのですね。
取れなかった主演男優賞のノミネートは、ロバート・レッドフォードでしたけれど、ポール・ニューマンの支えあってこそ。
助演にノミネートされたわけではありませんが、
助演というには主演に近いところでしたから。
翌年の「タワーリング・インフェルノ」では、
スティーヴ・マックイーンが大火災に立ち向かう消防士という
いかにもヒロイックな役どころを得ていたのに対して、
普段着の設計者ながら大活躍する役どころがポール・ニューマン。
このあたりは、ひとつの頂点ですね。
その後は、ちょっとパッとしなくなって、
「世界崩壊の序曲」(1980年)といったトンデモ映画に出たりしていましたが、
年輪を重ねたなりの役どころを得て、存在感を示していくようになります。
この辺りには、どれというわけではないですけれど、いろいろと佳作がありますね。
そして、直近では2006年の「カーズ」。
「なんだ、アニメじゃないか」と思うなかれ。
ご存じの方には言うまでもないことですが、
声優として出ているのですね。
若い(といっても車ですが)ライトニング・マックイーンの挫折を
傍らで見守るドック・ハドソンの、味のある声。
これが、ポール・ニューマン。
何か姿の見られる作品で偲ぶというのもありですけれど、
この声の演技で、ポール・ニューマンのありし日を思うというのも
良いのかも・・・。
いずれにせよ、今ほど膨大な映画作品が生み出され、公開されるような時代ではなかった頃、
確実に「ポール・ニューマンが出演する」ことで、この映画を見ようというところのあった俳優でありました。
R.I.P・・・


