新宿のシアター・トップスで芝居を見てきました。
「四十雀(しじゅうから)ノコイ」というタイトルの、
この芝居はこんな話でした。
中野区野方の商店街。
同級生が同級生のまま(?)40代に入った男たち。
なにやら年に一度の儀式めいた「集いの会」に集まってくる。
そのうちの一人の「じゅんちゃん」の弟を偲び、
そして、もう一人の「なお」の妻を偲ぶためだが、
そこに何故だか表のごみ捨て場で行き倒れになっていた少女が回収されてくる。
その少女は、「なお」の奥さんに似ているばかりか、
集まったものたちそれぞれに誰かしらのイメージを思い出せるものがあった・・・
というだけでは、おそらくさっぱりわからないと思いますけれど、
まあ始めの部分は、ストーリーで語るというよりは
セリフの妙を楽しむといったところでしょうか。
ところで、四十雀というのは、
雀にして40羽分の価値がある鳥だということなのだそうですよ。
でも、これは単に後から調べた話でして、芝居とは何の関係もない(?)。
もう上演が終了したから、ネタバレでも良いと思うのですけれど、
「四十雀ノコイ」は、「じじゅうからのこい」でして、「四十からの恋」というわけなのですね。
(え?誰でも気がつく?)
全体のまとまりとしては今ひとつの感無きにしもあらずですけれど(えらそうで、すいません…)、
「四十からの恋」ということに気付いてみれば、
近しい年代の人ならば、結構「痛さ」を感じるところがあるかもしれません。
集う男たち4人は、それぞれに異なる男のタイプを演じているわけでして、
世の四十男が、この4つの類型のいずれかに入ってしまうとは言わないまでも、
誰かしらの、どこかしらに共感できる(できてしまう)ところがあるのだろうと思うのですね。
そんな男たちに交じって、回収されてきてしまう女性というのが吉井怜さんの役どころでして、
そもそも登場の仕方からして謎なのですが、
自分だけわけ知りに立ち居ふるまうコケティッシュさに四十男は惑わされ?、振りまわされてしまう。
なんだか、そのこと自体が四十男を、妙にリアルに描いているかと思うと、
複雑な気持ちになってしまう男性諸氏も多いのではないでょうか。
身につまされるというか、何と言うか・・・
