ちょっと山を降りて、猪苗代に出ました。
天気予報で日本列島を映すときに、
東北地方の入り口あたりにぽっかりおへそのような穴が開いたようにみえる猪苗代湖のあるところです。
ホテルのシャトルバスでJR猪苗代駅前まで送ってもらい、駅頭できょろきょろすると、
なんとかレンタサイクルを見つけたのでした。
「ああ、福島なんだな、ここは・・・」という語り口の自転車屋のおじさんに、
湖岸のサイクリング・ロードとやらを教わって、いざ出発。
それにしても、自転車・農耕車専用というのがサイクリング・ロードとは思ってみませんでした・・・。
そして、湖岸沿いの道だということはよく分かるのですけれど、
ちいとも展望がきかないことにはがっかりさせられつつも、
しっかり野口英世記念館 にたどりつくようになっているあたりが商売上手?なんですかね。
子供向けの偉人伝シリーズの本には、必ずといっていいほど登場する野口英世ですけれど、
やっぱりここへ来たら寄らなくちゃってことなのでしょうか、結構な人が訪れていました。
館内の展示で知ったんですが、野口博士はどうやらノーベル賞の候補だったといいます。
もし受賞していたら、湯川秀樹博士よりも遥かに前で日本人第1号でしたでしょうから、
そうであれば、さらに訪れる人も多かったのかも・・・
黄熱病の研究で出向いたアフリカで倒れ、還らぬ人に・・・とは、良く聴く話ですけれど、
そればかりか、まさに世界を股に掛けた研究生活を送っておられたとは。
小さいときのやけどで不自由になった手を手術してくれた医師に触発されて・・・
といったお涙ちょうだい劇でない、正当な評価というのはもっと別モノなのかなと思ったのでした。
と、その野口記念館の、道路を隔てた向かいにあるのが、猪苗代地ビール館。
「これが目当てか?」と聞かれれば、「そうともいう・・・」てな具合ですかね。
ピルスナー、ヴァイツェン、ラオホ、ゴールデン・エンジェルと4種類のビールが味わえます。
なんでも、昨年のインターナショナル・ビア・コンペティションで、
ハーフ&ハーフ・タイプのゴールデン・エンジェルが金賞、黒ビールのラオホが銀賞を受賞したそうな。
自転車こぎの後だけに、たいそう美味しくいただいたのでありました。
この地ビール館には、世界のガラス館、だんご館、おかし館、健康食品館・・・といった
いろんなものが併設されていて、もちろん観光客目当てということは分かりきってはいるものの、
それなりに楽しめちゃうところなのではと思ってしまったのでした。
その後も、自転車で磐梯山の山裾に広がる田んぼの中を走り回って、
この辺りを行くと湖に近づけるかな・・・と思ったら、
畦道の真ん中で進退窮まるような失敗もありましたが、これも旅のうちということで。
農作業に出てきた人から見たら、「あんなとこ、自転車、なぁにやってんだ?」と思っていたことでしょう、きっと。