勤め先の近所に小学校がありまして、
そこから夕方5時になると決まって聞こえてくる音楽があります。
それで思い出すのが、学校の朝と下校時の放送。
ただ、「記憶は嘘をつく」と言いますから、よく考えてしまうと自信がなくなってきますけれど、
さしあたりそういうふうに、思いだされた・・・ということで。
朝は、絶対的にグリーグの「ペール・ギュント」から「朝」ですね。
ゆったりめの八分の六拍子で朝の雰囲気を紡いでくれるわけですが、
本来、モロッコの海岸の朝を描いたといいますから、
いくら朝とはいえ、日本でかくも使われるのは異なことかもしれないですねえ。
ちなみに、カラヤン 盤で聴くと、少々テンポの速さが気になるところで、
いまだ個人的決定版には遭遇できていない曲でして、
「朝」と聞いて、頭の中で鳴る音楽が実は決定版なのかもしれません。
一方、下校時の音楽はといえば、これも「家路」で決定的ではないかなと。
ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」 の第2楽章のメロディで、
「遠き山に日は落ちて」としても有名な部分ですね。
さあ、夕方だから家路につきましょう、みんなぁ!という曲なわけですね。
これも、なんとなく「さあ、帰らなくっちゃ」と思わせるだけの刷り込みが十分になされた定番曲になっています。
そのほかにも、運動会、とりわけ徒競争(ようするに、かけっこですね)で流れるものは、
滝廉太郎の「箱根八里」か、オッフェンバックの「天国と地獄」だったりするわけです。
ところで、いったいなんだって急にそんなことを言い出したかといえば、
最初に申し上げた、近所の小学校から夕方に聞こえてくる音楽。
伝統に従えば?「家路」ということになるのですけれど、実際は・・・
これをピアノ独奏か何かのバージョンで
演奏したものが聞こえてくるのでした。
もちろん、曲を聴けば「ああ、イマジンだ」とわかるメロディですけれど、
この歌はやはり歌詞にこそ命があるわけですよねえ・・・
小学校としてこの曲を採用したことに、
何らか意図は感じられはするものの、
メロディを流すだけで終わっているとしたら、
「この曲、好きだから」と趣味を押しとおしただけのことで、
歌に込められたメッセージ、
例えば「国境のない世界を創造してごらん」というような歌なんですよ、
下校放送の歌は、ということを小学校では教えたりはしてなかろうなあ・・・。
ともかく、下校放送に「イマジン」を流すことの是非をいうつもりは全くなくって、
昔と違う、世の中変わったなぁ・・・と思ったような次第。
といっても、世代世代、また人によっても、小学校で思いだす音楽はそれぞれなのですよね、きっと。
みなさんにとっては、どんな音楽が思い出されるのでしょう。
