NHK-TVで放送されている「知るを楽しむ」
という教養講座。
ふた月ごとに曜日別のシリーズが、放送されていますけれど、
この6~7月は、月曜日のシリーズを見ています。
作家の島田雅彦さんが解説をする「オペラ偏愛主義」 というシリーズ。
よほどオペラがお好きなのでしょうなあ、島田さんは。
それにしても「偏愛主義」なんつうタイトルをつけてしまうのが、
いかにもこの人らしいところであります。
第1週目で取り上げられていたのは、モーツァルト。
「ドン・ジョヴァンニ」の送った女たらしの遍歴を語っていました。
スペイン語で言えば、ドン・ファンなわけでして、
その相手にした女性というのが、何と!2065人。
しかし、イタリアで640人、ドイツで231人・・・と
あちこちで落とした女性の数を、従者レポレッロが読み上げますけれど、
これを「カタログの歌」というアリアにしてしまうんですからねえ。
そして、とりわけ被害者?の多かったのがスペインで、1,003人!
このスペインの数の多さに着目して、島田さんがいうには
「ドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)は、アラブ人だったのではないか!」との説を披露するわけです。
有名なレコンキスタで、スペインから追い払われたアラブ系民族のひとりが
はらいせも兼ねて、次々スペイン女性を陥落させていったというのですね。
こうした話の2回目に取り上げられたのが、ロッシーニです。
演奏される機会があるのは、オペラ・ブッファの傑作「セヴィリアの理髪師」と、
「ウィリアム・テル」の序曲くらい。
CDでも、序曲集が出回るくらいで、多くの作品が忘れ去られているわけです。
それが、20世紀後半に再評価に機運が高まったと言います。
「ほんとかなあ」と思っておりますと、たまたま家に来ていたDMのチラシに
「知られざる魅惑のロッシーニ・ルネサンスついに日本上陸!」
とあるではありませんか。
しかも、演目は「マホメット2世」と「オテッロ」という、レアもの。
オペラの引っ越し公演でロッシーニと言えば決まって「セヴィリアの理髪師」だったように思いますけれど、
どうやらこうした演目をもって、わざわざ日本までやってくるというのは、
「ロッシーニ・ルネサンス」が島田さんの比喩ではなかったのだな・・・と思うのでありました。
聴いてみたいとも思いますが、S席39,000円、最低のE席でも10,000円。
おいそれとは出かけられませんなあ。
残念ではありますが、「オペラ偏愛主義」を見て、CDでも聴くとしましょうか。
そうそう、昨日取り上げられていたように、役柄が憑依するマリア・カラスの歌声は必聴ですが、
もはやCDでしか聴けませんしね。