DVD「ブレイブ ワン」
ジョディ・フォスター主演の「ブレイブ ワン」を見ました。

少女の頃から妖艶な姿で現れたりしていたジョディですけれど、

当年とって46歳ですから、さすがに年輪を刻んだ感がありますね。


かつてはサイボーグのような(肌の?)雰囲気を醸しておりましたが、

いささか皺も刻まれるようになって、人間味が増してきたというか・・・


とまあ、のっけから貶しているようではありますが、

結構ジョディは好きなのでした、実は。


そんな人間味を増したところで演じるのは、

「フライトプラン」で見せた女ハリソン・フォード(「エアフォース・ワン」のことです)

のような、スーパー・ヒーローならぬスーパー・ヒロインではない、生身の人間。

ニューヨークでラジオのパーソナリティーを務めるエリカがジョディの役どころです。


結婚間近(といっても、ずいぶん晩婚?)の恋人と二人、愛犬の散歩がてら、

夜のセントラル・パークに出かけます。

放した犬がなかなか戻ってこないと暗がりの方へ近づいていくと…

(R-15指定の暴力描写をご想像ください)


半死半生の状態で病院に担ぎ込まれ、

長い昏睡から覚めたエリカに伝えられたのは、恋人の無残な死。


自らは回復したものの、もはや生きる気力も喪い、外出することすらできないエリカでしたが、

自らを奮い立たせて捜査の状況を聞きに出かけた警察の対応に業を煮やして、

自ら悪への制裁に向かっていく。


DVD「狼よさらば」
というお話は、古い映画をご存知の方ならば、

どうしたってチャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」を

思い出すのではないでしょうか。

こちらはブライアン・ガーフィールドの原作を

「う~ん、マンダム」のブロンソンが、

家族を喪った悲しみを乗り越え、

あたかも私立警察のように暗黒街に乗り込んでいく男を演じているわけです。

暴力描写はありましたけれど、

何か不思議と抒情性のようなものを感じる点でも、

「ブレイブ ワン」との近さを感じるのですね。


ただ、相手が悪い奴であろうと、私的な制裁が許されるのかと言われれば、

公式発言では「NO!」と言わざるを得ません。

そんなときに、このタイトルに見られる「brave」はどう理解したら良いのでしょう。


どうやらこの「brave」は、生きること、人生を取り戻す勇気のことを言っているようなのですけれど、

エリカ自身を見ても、結果的に彼女に同調する刑事(テレンス・ハワード)を見ても、

「勇気ある者とはどういう者?」との疑問が残される映画だったなと思うのでありました。