ラスベガスをぶっつぶせ
本来は痛快なストーリーとも言うべきものなのかもしれません、

この「ラスベガスをぶっつぶせ 」という映画は・・・。


MITからハーヴァード・メディカル・スクールに

進学が決まった主人公のベン。

才能のあり、成績もよく、地味な性格ゆえに地味ながらも

気の置けない友達がいて、

後は学資の問題だけが悩みのタネ。

強いていうなら、恋人がいないことも・・・。


でも、突然のように、運が開ける瞬間があるわけで、

ベンの才能に目を付けた教授が特別編成のチームに

彼を誘い、しかも大金が手に入ること、受け合いだという。


持ち前の数的論理性を武器に、ラス・ヴェガスのカジノから「ブラック・ジャック」の勝負で大金を巻き上げる。

そんな計画だと知ったベンは一度は断りはするものの、進学資金だけ稼いだらと仲間入りするものの、

勝ちに乗じて、理性を超えたギャンブルに嵌りこみ・・・


てな具合に、話は進むわけです。

才覚でもって、ラス・ヴェガスのカジノをやり込める話というのは、古今数あるものでして、

昔フランク・シナトラ、今ジョージ・クルーニーが演じるオーシャンとその仲間たちの映画 なんかもあります。

出来不出来はいろいろですけれど、概してスカッとするような作りなのですね。

犯罪を扱った映画であるにしても。


ですから、その延長線上でいえば、この映画もまさに「痛快なストーリー」と言えるはず・・・

なのですが、個人的には設定にそもそも違和感を感じてしまったから、いけません。

映画館の暗い中ではありましたけれど、

おそらくは眉間にしわを寄せてるような顔で見ていたのではないでしょうか。


なぜか?

実に、単純な理由です。

このカジノから大金を巻き上げるという儲け話を、大学教授が学生に振ったという点に

なんとも割り切れない思いがしてしまい、およそ楽しむどころではない気分で見終えたというわけです。


そして、これは見てのお楽しみ(本当にお楽しみなのかな・・・)ですけれど、

そういう仕事を振ったというだけでなくて、

その後の仕返しめいたことが眉間のしわをぐぐっと深めるのですね。


これまた嘘のような実話ベースの話ということなのですが、

せめて映画にするときには、いくらか設定を変えるなりしていただいた方が

もっともっと楽しめたのではないかと思います。

もちろん何も気にならずに、映画として楽しめる方もおられるのでしょうけれど・・・