映画「幻影師アイゼンハイム 」を見てきました。
この妖しげな雰囲気というのが、
実に世紀末ウィーンという場所柄とマッチしているのですね。
といっても、間違いなくプラハでロケしたのだろうとは
思いますけれど。
ストーリー的には、結構面白かったなと思えます。
幻影師といっても、映画の中でも本人も言っているように
「トリックがある」わけでして、
その謎ときはなされませんから、
そういう意味では、「映画ならではの何でもあり」のこけおどしチックにも見えてしまうわけですけれど、その辺は置いておいて雰囲気に浸るのが良いと思いますね、本作の場合は。
ただ、舞台で見せる奇術的な見世物の謎解きはされませんけれど、
最後に「これで終わりか…」と思ったときにやってくる、大団円の「謎解き」はニヤリとさせられること必至。
「ユージュアル・サスペクツ」をご覧になった方ならおわかりいただけるかもしれないですね。
ですから、この際、多くは語りますまい。(褒めすぎ?)
エドワード・ノートンは、ロバート・デ・ニーロと共演した「スコア」あたりを見ると、
映画の中の役柄そのままに「巧いんだろうけど、鼻につくなあ」と思っていた俳優なのですけれど、
いささか歳を重ねて、いくらか落ち着いてきたかなと思います。
一方、ポール・ジアマッティはなかなか得な役どころ。
「シンデレラ・マン」でもいいとこ見せていましたけれど、脇を固めるという点でなかなかです。
そして、可哀想なのがルーファス・シーウェル。
「トリスタンとイゾルデ」でも、イゾルデに逃げられてしまう役だったし、
今度もソフィー(ジェシカ・ビール)はアイゼンハイムのところに行ってしまうわけですからねえ。
そんなキャスティングとは別に、この映画に色を添えているのは何と言っても、
フィリップ・グラスの音楽です。
基本的に「めぐりあう時間たち」ですとか、その他の作品と基本的には似たようなものではあるのですが、
今回の雰囲気にはピタリ!ですので、その辺もお見逃しなく。
