ベルギー、オランダの旅に出かける前、
持って行く外貨を買ったときの為替レートは、確か1ユーロ=168円だったと思います。
これが、帰ってきてニュースを見てると、株値の乱高下と同時にどうも円が急騰したらしく、
対ドルも円高、対ユーロも円高。
1ユーロが150円台にあるようですね。
確かに旅先で何か支払いをするときに、1ユーロを168円で計算してみると、何もかも高い気がしていました。
それだけに、これが1ユーロあたり10円以上違うというと、100ユーロで1,000円の違いかぁと。
そこで、何を思うかというと、「大したことないじゃん」ということですね。
向こうにいて、何かにつけ、円換算を頭で考えてしまうと、何もかもが高いと思えてしまいます。
でも、世界経済の状況でレートは変わりますが、現実的な感覚として、1ユーロ=100円と考えると、
実はものすごくリーズナブルに受け止めることができます。
これはドルでも同じことが言えますね。1ドル=100円と。
確かに実勢レートとはかけ離れていますけれど、
現地で経済活動(買い物をしたり、何かの代金を支払うということなんですが)を行うときに、
そう考えておくのが一番自然なんじゃないかなと。
例えば、90ユーロでホテルに泊まる。
実勢レートで15,000円を超えるから、まあ「いいホテルね」と思ってはいけないわけで、
90ユーロだから9,000円くらいのとこだなと思っていれば、
ビジネスホテルのすこしいいとこくらいかなと考えると、この感覚は当たっているわけです。
同じようなことが、レストランでの食事や買い物なんかでも言えるんですね。
中には、100円見当では安すぎる!と思えるものも出てきますけれど、それはお国柄だったりするわけです。
一方で100円見当にしても、高すぎる!と思えるものもあるわけで、これも逆にお国柄ですかね。
つまり、実勢レートで損得を考えるのは、日本にいるときに予算組みをするときの話であって、
現地に行ったら、100円見当くらいに割り切って考えておいた方が何事も自然に対応できるということ。
これは結構、今回の教訓なように思えました。