泊まったホテルがミュージアム・スクエアに近いところでしたので、まず向かったのは国立博物館 です。
開館が9時と他の施設よりも早いこともあって、早々に出かけてみました。
(内容的には、美術館と言った方が適切かなと思うのですけれど、オランダ政府観光局のHP
によれば「国立博物館」となってますので、この表記にしました。)
ベルギーもそうでしたけれど、こちらはだいぶ地球の北の方にあるせいか、
夜暗くなるのが遅い(ようやく10時くらいですかね、夜っぽくなるのは)ので、
みなさん宵っ張りになる様子があって、今朝も8時から朝食を待ちきれずに食べに行ったら
ほとんど誰もいないというスロー・スタート。
ところが、9時の開館に来る人は来てるんですねえ。
まるで空港の荷物検査のような機械を通り抜けてから、チケットを買います。
せっかくですから、また日本語のオーディオ・ガイドを借りてみました。(有料です)
最初は、オランダの歴史を物語るような絵画や品々が展示されています。
改めて、海との関係を思い起こさずにはいられません。
ここから長崎まで来てたのですものねえ・・・
少し奥に回りこむと、宝物館のようになってきて、デルフト焼や工芸品の数々が見られ、
階段に上がると、本格的に絵画のコーナーで、いちばんのお楽しみエリアに突入です。
ヘンドリック・アーフェルカンプの「スケートをする人々のいる冬景色」は、
やっぱりこの手の絵がひとつの伝統だということが分かりますよね。
パパ・ブリューゲルにも通ずるもので、それよりはやや明るめで、あまり寓意を込めたりせずに、
ありのままのそのときの様子を描いているようです。
色合いとしては、息子ブリューゲルよりも好みには合っていました。
こういった人々のありのまま、日常の一場面を切り取った絵も伝統ならそれより遅れてでしょうけれど、
フェルメールが描くところの室内画(?)、部屋の中にあって、
ひとりかもしくは2~3人で何かをしているところを描くものもまたネーデルラント絵画に伝統的なようですね。
今回の旅に先立って、あれこれ本を読む機会がなければ、
フェルメールの独壇場かと思い続けてるとこでした。
ここでは、その系統の絵が実際にたくさんあるのだということを目の前にすることができたわけです。
例えば、このヤン・ステーンの「みじたくする女」のような作品ですね。
しかしまあ、伝統といっても、白黒市松模様の大理石?の床までみぃんな一緒というのは?
日本では(昔ほどではないにせよ)家の中といえば、
畳敷きというのと同じようなものなんですかねえ。
というところで、フェルメールです。 (もっとも、この絵の床は市松模様でないですね)
マウリッツハイスの「真珠の耳飾りの少女」ほどにはモデルが魅力的でないにしても、
(おっと、そういう目でばかり見てるんではないですが)やっぱりこれには目が釘付けですねえ。
見所は?頭にかぶった布!です。百聞は一見に如かず。
秋の来日展でそこだけでも見に行く価値はあるような・・・ちと、大袈裟ですが。
そして、最後はやっぱりレンブラントですね。
ネーデルラント伝統といえば、もひとつ集団肖像画なわけですから、レンブラントの「夜警」です。
確かに素晴らしい絵だと思いますし、当館の目玉であり、来る人もこれを見ることを期待している。
置かれているところからしても、その様子がよくわかります。
新宿の損保ジャパンの美術館で、
最後の最後に特別仕立ての別室にゴッホの「ひまわり」が展示されているような・・・
でも、ここのコレクションにはたくさんのレンブラントがありますし、
例えば「エルサレムの破壊を悲しむエレミア」などをご覧いただくとレンブラントの「凄さ」がよく分かるような気がするんですけれど、多分にこれは好みの問題でもありますかね。
ということで、じっくりひと回りしてきましたが、ここもやっぱり改装中で、
常設のものも全て見られたわけではないようなのでした。
それだけに、見ごたえの点で「国立なんだし、もうひと息かなあ」と思ってしまうのは、
ちとぜいたくなのでしょうね。





