イタリア料理店などに行きますと、やはり「イタリアに来ている」かのような雰囲気を醸すためでしょう、
かなりインテリアに凝っていたりするところがありますね。
鮮やかな色使いで絵柄のついたタイルを配してあったり、ちょっとした焼き物がさりげなく置かれていたり、
食器などにも凝りが窺えたりすることもあります。

そのあたりの連想から、「テラコッタ」という言葉が頭に浮かびました。
語感からいって、おそらくイタリア語だろうと・・・。
調べてみれば、やっぱりイタリア語で、「テラ(terra)」が「土」、「コッタ(cotta)」が「焼いた」ということようです。
つまりは「焼いた土」ということで、なるほど粘土を素焼きにした壺やらなどを「テラコッタ」というわけですね。

こうなると、同じイタリア語であろうと思しき「パンナコッタ」も、
「パンナ」を「コッタ」したものということなのでしょうねえ。
またこれも、調べてみます。
すると、「パンナ(panna)」は「生クリーム」だということです。生クリームを焼く?
この場合の「コッタ」は「加熱する」くらいの意味のようですけれど、
どうも語義的には「テラコッタ」ほど得心がいきません。
 
土(粘土)を焼いたら、「テラコッタ」になると想像するのと、
生クリームを加熱したら「パンナコッタ」になると想像するのは
想像のレベルが違うような気が…
なにしろゼラチンで固めるという作業が無くては「パンナコッタ」は出来上がらないのですから。

ここでハタと思い浮かんだのは、今朝電車の中のドア上ディスプレイのクイズに出てきた料理でした。
それは、「肉じゃが」なんですね。
「パンナコッタ」と「肉じゃが」にどんな関係が?
 
生クリームを加熱しただけでは、パンナコッタにならない。
肉とじゃがいもを混ぜただけでは、肉じゃがとは言わない。
「ゼラチンで固める」とか、「一緒に煮込む」とかいう工程を端折ってるのに、
「これはもうこういう名前だけんね!」という自己主張?が感じられますね。

それにしても、よくよく考えてみると「肉じゃが」っていうのは、実に大胆なネーミングだと思われます。
世の中に、肉とじゃがいもを使う料理は山のようにあるあるわけですが、
我こそが「肉じゃが」と名乗って憚らない大胆さ!
この自信のほどは、いったいどこから来るのでしょうか??