こないだ「トリック 劇場版2」を見た
ときに、
エラリー・クイーンやらアガサ・クリスティーを思い出したので、
「そうだ!久しぶりに『名探偵ポワロ』でも見てみるか・・・」と思ったので、
このところTVシリーズのポワロをいくつか見ているのでした。
アガサ・クリスティーが生んだ、
小男のベルギー人探偵エルキュール・ポワロは
おそらくシャーロック・ホームズの次くらいに有名な人物ではないでしょうか。
それだけに、これまでにたくさんの作品が映画化もされて、
何人かの俳優がポワロを演じてきました。
例えば、「オリエント急行殺人事件」のアルバート・フィニー。
頑張って、ポワロになり切ろうという努力は買いますが、
何せ「作りこみ」過ぎです。
また、ピーター・ユスティノフは「ナイル殺人事件」や「地中海殺人事件」などで何度かポワロを演じているものの、
どうみても「小男」ではありませんよね。
そして、いずれもベルギー人というびみょ~さは、残念ながら出ていなかったわけです。
そこへ持ってきて、このTVシリーズのポワロはどうでしょう!
スティーヴン・セガール主演の「エグゼクティブ・デシジョン」でテロリストを演じた、
比較的地味目の俳優であったデヴィッド・スーシェが、
もうこれ以上望むものはないくらい絶品のポワロを見せてくれます。
このところ見た作品のひとつ、「クリスマス・プディングの冒険」では
クリスマスを目前に、極上のチョコレートを買いにいったポワロが一粒試食したときに見せる「至福の表情」は、
言葉で言い表す以前に「見てください!」と言いたくなってしまいます。
この話は、エジプトの王子の手から盗まれたルビーを捜索する破目に陥るのですが、
「これはポワロが扱う事件ではありません!」と、
相手は王室だろうがなんだろうが関係なく、切ってしまうプライドは大変なもので、
この辺も実に見事なわけです。
デヴィッド・スーシェ演じるところは、小説のイメージ以上にポワロらしいポワロ。
本来、ミステリは謎が解けてしまえば、それまでというところでもありますけれど、
このシリーズは、よぉく見れば二度三度と楽しめるという、実に優れもの!なのですよ。