朝はいったん5時頃に目が覚めてしまったのですが、
その後うとうとして7時起床(日本時間の14時)。
時差ボケの気配もなく、昨夜のウィスキーが少々飲みすぎだったかもと思う以外は、
基本的に快調そのもの。
そんな体調とは裏腹に天気が優れず、結構な雨降り状態なのでした。
旅にはこんなこともあるものですよね。
もちろん傘は持ってきたものの、遠出はおろか、
それほどあちこち歩き回る気にもならず、
いっそこういうときこそ美術館だ!と、王立美術館に向かったのでした。
少しばかり早く着いてしまったので、開館を待つ間、
近くにあるノートルダム・デュ・サブロン教会へ。
ヨーロッパの教会というと、
大伽藍を思い浮かべがちなのですが、ここはほんとに小さな教会。
でも、ステンド・グラスが美しいと聞いていたとおりに見事なものでした。
(写真では、その片鱗もうかがえませんが…)
王立美術館の開館待ちのひとときではありましたけれど、良いもの見たなあと思います。
王立美術館(これは別の記事をご参照ください)をたっぷりと見てもまだ、
やっぱり雨は止んでないので、一端ホテルに戻って休憩をすることにしました。
ただ、途中でもうひとつ、ノートルダム・ド・ラ・シャペル教会に立ち寄りました。
ここは何でもパパ・ブリューゲルが葬られたところということでしたので覗いてみましたら、
確かにとある壁面に「ブリューゲルの思い出に」と記された一角があったのでした。
先のサブロン教会よりも断然大きく 立派な建物でしたが、
ステンド・グラスでは敵わないのでしたが…。
ホテルで暫時休憩していますと、外からブラスバンドらしき音が聴こえてきました。
そう言えば、今日は一年にたった一度の「メイ・ブーム」なるお祭りの日。
事前準備の段階ではどこに行けば何が観られるということが、
政府観光局で聞いても皆目わからない状態だったのですけれど、
やっぱりグラン・プラスが中心なのでしょう。
ともかく、そそくさとグラン・プラスに向かってみたのでした。
昨日と打ってかわって広場には(何かをするためのスペースなのでしょう)
真ん中を仕切っておくための柵が設けられており、丁度何かしらが終わったという感じでした。
そこで、已む無く?市立博物館である「王の家」に入ってみました。
もっぱらブリュッセル市の歴史が辿れるようになっているところで、
見ものとしてはパパ・ブリューゲルの「結婚式の行列」が見られるということ。
ただ、作品保護の関係からか照明がひどく落としてあるので、
全く見えないに等しい状態なのでした。
展示物の解説がもっぱらフランス語、オランダ語しかないので、
興味深さも今ひとつというところへ持ってきて、やおら外から再びブラスバンドの音が。
やもたてもたまらずということでもないのですが、外へ出てしまったのでした。
丁度、市内に行列が繰り出すところとあって、
しばしくっついていって写真をとったりしたのでした。
その後は、近辺ぐるり回って、聖ニコラス教会を覗いたりしながら、
試しにまた小便小僧を見に行ってみたら、
しっかりメイ・ブームの衣装を着ているのを見られたりしました。
そういえば、さっき寄った「王の家」には、
これまで小便小僧くんが来た山のようにたくさんの衣装が置いてありましたっけ。