ただいまのところの興味つながりからするとずいぶん唐突な印象の本ですけれど、
図書館で貸し出し待ちの予約をしておいたら、
突然「用意ができました」と連絡メールが来てしまったので、
こりゃ、旅行に出かける前(つまりは7日まで)に読んでしまおうと思ったのでした。
ただ、読み始めてすぐ、こりゃあ思っていたような内容と違うな・・・と。
例えば、餃子屋(薄利多売の象徴なのでしょうね)と高級フレンチ・レストラン
(薄利多売の対極ということですかね)との経営事例に触れながら、
具体的に「商売の違い」が浮き彫りになるといった内容なのだ
と思っていたのですが、表紙の右側に小さな文字で
◎読むだけで「経営に必要な会計センス」が身につく本!
と書いてあるように、いわば企業会計のノウハウ本なのでした。
読み始めた手前、結局最後まで読んでしまいはしたものの、
この手の知識は社会人として?必要なものとは思いながらも
心の準備が整っていないままでしたので、身についたとは言えないです。
本の看板に偽りありというつもりはなく、あくまで読み手の問題と思っておりますが・・・
そうはいっても、象徴的というか印象的というか、一点だけ引用しておきますかね。
決算書は、会社の判断と処理ルールに基づいて作られた経営活動の「要約データ」にすぎません。事実に近いけれども、あくまでその数値は「近似値」です。つまり、事実を100%正確に映し出したものではありません。この世の中に、絶対的に正しい決算書などは存在しません。さらに、少しだけルールを踏み外せば、利益は簡単に操作できます。この意味で、会計は「だまし絵」のようなもの言うことができます。