変換された漢字が何となくあってるように思えて、
うっかり誤変換をそのままにしてしまうことがありますよね。
そんなことは「あまりに良くある(けど、気付いて直す)」わけで、
今さら話題にすることでもないのですけれど、
そんなワープロの誤変換を揶揄する小説のことを思い出したわけです。
清水義範さんの「ワープロ爺さん」という短編。
1988年に発行された清水さんの短編集「永遠のジャック&ベティ」に
収録されたものです。
20年前ですから、当時はPCでなくて、文字通りワープロだったのでしょうけれど、
この新奇な機械を相手に、おじいさんが悪戦苦闘する話ですけれど、
「どうも変な児がでる。幹事にならん名」
という具合。
それから20年の間に、ワープロ・ソフトの日本語変換は技術的に格段の進歩を遂げているとは思うものの、
それでもやっぱり誤変換が残るのは永遠の課題なのでしょうかねえ。
書店で売られる書籍も、原稿はおそらく手書きでなくPCで作って、それをデータとして流し込むのでしょう。
こないだ読んだ、チャイコフスキーの評伝でも、こんなのがありました。
「音楽が転職と意識したのは、彼のおかげ」
チャイコフスキーが法律学校に通っていた時代(!)を思い起こして、
知り合いに手紙で吐露したひと言なのですけれど、
法律の道から音楽の道へと転じたことを考えれば、「転職」で合ってるとも言えますが、
文字通りに読むとどうしても「転職」はすわりが悪いわけです。
どうしたって、ここは「天職」であるべきでしょうね。
書店で売っている本に、こういうところが見つかると「なんだよなあ」と思ったりするわけですが、
昨年の秋ごろだったでしょうか、こんな記事が新聞に載りました。
「両陛下訪問の案内状で入力ミス=悪天候を『悪天皇』、秋田県で職員処分」
職員さんご本人は全く悪意のない、いわばケアレス・ミスだったのでしょうね。
しかし、誤変換の内容があまりにまずくて、結果は処分ということになってしまったようです。
とまあ、なんだってこんな「ワープロの誤変換」の話を始めようかと思ったかといいますと、
身近なところにあったのですね、爆笑ものの誤変換が。
地域や近隣の関係で知らないうちに「○○だより」といった刷り物が
ポストに投函されていることがありますけれど、
普段は見ることもない、そんな記事にふと目をやったときに、思わず吹いてしまいました。
「中国製冷凍職員が原因と思われる健康被害・・・」
これが密かなる故意であったとすれば、脱帽すべきセンスだと思います。
それにしても、げに恐ろしきは誤変換・・・です。
