NHK-TVの「迷宮美術館」を見ていましたら、
知ってる画家、知らない画家取り混ぜて、
5人がピックアップされてました。
まず最初が、ジョン・アンスター・フィッツジェラルドで、
これは知らなかった方。
なんでも妖精を描くことで有名だそうな。
右の絵は、「妖精の宴」ということですけれど、
(小さくてわかりにくく、すみません)
描かれた妖精たちというが、かなり異形。
ヒエロニムス・ボシュみたいといってしまうと言いすぎですが、
妖精と聞いて、「ピーター・パン」のティンカー・ベルのような
小さく可愛らしい姿とはかなり異なります。
(ディズニーに毒されているかも・・・)
どちらかというと、シェイクスピアの「夏の夜の夢」に出てくる妖精たちを思い浮かべるとピタリかも。
さしずめ、真ん中に描かれて妖精の女王は、ティターニアというところでしょうか。
続いては、日本人で小川芋銭。こちらは「河童の絵」で有名だそうです。
そして、その次に登場したのが、パウル・クレーです。
これは見せ方のファンタジーというわけで、なんでもクレーは自作にはさみを入れて継ぎ合わせ、
予想外の躍動感を想像したということらしいです。
たしかベルンの近郊だかに、クレー・センター
という大がかりな美術館があって、
ぜひ一度出向いてみたいと思っておりますが・・・。
この、サロメを扱った「出現」はあまりにも有名ですよね。
サロメものでの有名さでは、ビアズレーと双璧でしょう。
前に、bunkamuraであった「ヴェネツィア絵画」展に出ていた
ティツィアーノの「サロメ」とは根本的に違う解釈なのですね。
主題の扱いとはまた別に、
その絢爛さ加減はモローならではで、
同じ番組で紹介された「ユピテルとセメレ」も同様です。
「ユピテルとセメレ」を見た、ゲストの假屋崎省吾が
いみじくも「仏教画のよう」と言っておりましたけれど、
まさに曼荼羅のようなのでありました。
雰囲気としては、かなりヘンクツで閉じこもり気味?と思しき、
ギュスターヴ・モローですけれど、
晩年はエコール・デ・ボザールの教授となって、
かのマティスや、あのルオーの才能を
開花させたといいますから
ちょっと不思議な気も…。
異彩の芸術家どうしの巡りあいなのでしょう。
最後はイリヤ・レーピンでして、
以前ウクライナのザポロージェ・コサックに触れたときに
絵を引用した画家です。
「国立ロシア美術館」展のときに展示されていた絵が
紹介されました。
タイトルが「何という広がりだ!」とはまあ。
大波にもまれながらの逢引きという
「恋をしてる人たちのやることはわからんなぁ」
みたいな絵なのですね。
ただ、帝政ロシアに押さえつけられて来た人々にも
確実に時代の空気が伝わっていた
(この絵は、1903年作、2年後の1905年が第一革命)
というような解釈につながるようです。
とまあ、また絵画のあれこれを通じて面白い話題ではありました。


