またまた「そういえば、フィガロのDVDがあったなあ・・・」と
やおら思い出しましたので、
探し出して一気に3時間あまり鑑賞いたしてしまいました。

ロンドンの南80kmで開催されるオペラ・フェスティバルで、
幕間の休憩時間が長いこと、
そしてその休憩時間を近くに広がる牧草地(?)でピクニックを楽しむことで
有名なのですね。

そんな音楽祭での「フィガロ」ですが、
伯爵夫人のルネ・フレミング以外は大所が出ていないこともあってか、
(ちなみに指揮はハイティンク、オケはロンドン・フィル)
マイナーな・・・というか、知る人ぞ知る上演ということになろうかと思います。

ただ、そんなことはともかくとして、やっぱり「フィガロの結婚」というオペラは良く出来ているなぁと。
話の筋だけたどってしまえば、とんでもないドタバタ喜劇以外の何ものでもないのですけれど、
これにつけたモーツァルトの曲は珠玉なのですね。

でも、よおく考えてみると、まだまだ健在だったハプスブルグ家の都、ウィーンにあって、
よくまあこれだけ伯爵を笑い者にしたオペラをかけたものだとも思うわけです。
ときに1786年で、まさにフランス革命前夜なのですから。
と、言いながらも、モーツァルトのオペラとは別に本来の戯曲を舞台にかけて初演をしたのがパリの地であって、
マリー・アントワネットがボーマルシェの原作を好んでいたという話もあるといいますから、彼女の底の浅さが偲ばれる気もします。

ところで、DVDになったオペラ「フィガロの結婚」は数々あろうと思いますから、
このグラインドボーン盤はかなり地味な方でしょうけれど、
フィガロもスザンナもなかなか頑張っているし、
特にスザンナのアリソン・ハグリーは「これって、スザンナが主役?」と思わせるほど
魅力的に役をこなしています。
 
ま、何にしても世間ズレしたモーツァルトという天才が作った傑作であることには間違いないですね。