ビジネス文書などの冒頭、宛先にあたる部分に、「社内各位」とか「お客さま各位」とか、よく何々各位というのを使いますよね。
あらためて辞書を引いてみますと
大勢の人を対象にして、その一人一人を敬って言う言葉。皆様。皆様方。多く、改まった席上や書面で用いる。
と出ていました。そして、適当でない用例として
「各位殿」という表現は、敬意が重複することになるので、好ましくない。
というのも、出ていました。
でも、これって、「好ましくない」だけで「誤り」ではないんでしょうか?
違和感を感じるというか、すわりの悪さを感じるというか・・・

なんだって藪から棒にこんな話かといいますと、別のところで違和感を感じるというか、
すわりの悪さを感じるというか、そういう表現に行き当たったからなのですね。

例えば、「役職者各位」はありかなと思うのですけれど、「部長各位」は無いんじゃないなということなんです。
確かに辞書には、「皆様」を意味すると出ているわけですから、
「役職者のみなさん」「部長のみなさん」の意でどちらも使えるように思えてもきます。

それでも、やっぱり馴染めないのは、「各位」が「各」と「位」から出来てる言葉だからと言ったらいいでしょうか。
何のことやらと思われるかもしれませんけれど、
「いろんな位(くらい)にある人たち」に「みなさ~ん!」と呼びかけるのが「各位」のように思われるわけです。
文字からして、そんな感じではありますまいか。

ですから、「社内各位」「役職者各位」というと、「そりゃあ、社内には社長も、平社員もいるわけでねえ」とか
「役職者といっても、部長も次長も部長代理も課長もいろいろいるわいなあ」と思いますから、
腑に落ちるわけですが、「部長各位」などと言われてしまうと
「部長に、上も下もあるかあ!部長は部長でないか」
現実の組織での力関係みたいなのはあるかも…ですが)ということで、
一気に不快指数が急上昇するわけです。
しかし、辞書にあることをそのまま素直に受け止めればいいですかねえ??

ところで、例えば部長連中にレターを出すとき、お前だったらどうするかって?
それはですね、「各部長殿」、これで決まり!です。

とまあ、あれこれ文書を書いてるときに、思いついたことでありました。