ちょっと前から町医者にかかっておりましたけれど、そこでの治療がひと段落したところで、
「切りますかぁ?」という話になって、大きな病院への紹介状を貰ったのでした。
でもって、界隈では比較的大きな都立病院の形成外科宛の紹介状を持って、診療を受けに行ったのでした。
病院の敷地内までぐぐっと入り込むバスを降りて、
「外来入口」の看板をたどっていく途中に構内案内図が表示してあったのですけれど、
「キャンパス案内」と書かれていて、
「うぅむ、病院もキャンパスというのかぁ」と恥ずかしながら初めて知ったのでありました。
まずは「初診受付」というカウンターが目につきましたので、
紹介状やら健康保険証やらを携えて歩み寄ろうとしますと、
銀行でよく見かける案内係のような女の人が、「初診ですか?」とまずひと言。
「はい」と答えると、
「カルテを作成しますので、こちらの太枠の中だけ書いていただいて、番号札をおとりください」とのこと。
つまり、番号札を先にとって、順番待ちの間に記入するという作戦は「ズルだかんね!」ということらしい。
「22番の方!」と目の前からマイク(!)で呼ばれて、初めてカウンターに近寄る許可になるわけですね。
そこでは、記入した紙と紹介状と予約票(町医者で予約してくれた)と健康保険証を出すだけで、
再び「おあずけ!」と待機を命じられます。
「22番の方!」と、再びマイク(!)で呼び出され、
ひとつファイル(おそらくカルテなんかが入っているのでしょう)を渡されました。
「形成外科は、そこを右に行って、二階ですので、これ(ファイル)を形成外科受付に出してください」
どこもかしこも病人だらけの間を縫って、形成外科にたどり着くと、
ここだけ妙に空いているだけでなくって、受付は無人なのでした。
窓口のところには、町医者でもよく見かける診察券入れのようなボックスが置いてあって、
「ここには『受付票』だけを入れてください」と、ボックスが語っておりました。
1階でもらったファイルには、確かに小さな「受付票」が挟みこまれていましたから、
素直にボックスにはそれだけを入れたのですけれど、
もらったファイルそのものをどうするのかという点では、指示がありません。
1階では「出せ」と言われ、2階の受付には「出せ」と書いてない。
どうでもいいことだとは思いますけれど、やっぱり相手の立場になって考えるという点では、
今ひとつかもしれません。
空いてるだけあって、ほどなく名前が呼ばれました。
診察室に入ると、紹介状を読んでいた医師が、「joshさんですね?私はNです」と自己紹介。
(本当に「joshさんですね」と呼ばれてないのは、言うまでもないですよね。
そして担当医師もNさんではない…星新一じゃないんだから)
「へぇ~、自己紹介するんだぁ」などと思うまもなく、とんとんとこれまでの治療経過などの確認が終わると、
「今日、切りますか?」
「へ?」
もちろん切除することを前提に来てますから、おかしな会話でも何でもないんですけれど、
いかに簡単で小さな手術でも、受ける側からすると「手術は手術」なわけで、
あんまり淡々と運ぶことにいささか戸惑いが・・・
「もう一人患者さんを診てからだったら、今日できますよ。そうでなければ、予約いただいて…」
また出直すのも面倒ですから、「それじゃあ、やりますか」と。
麻酔は大丈夫かとか、今かかってる別の病気はあるかとかいろいろ確認があって、
「この同意書に署名して、外でお待ちください」とのこと。
またしてもさほど待たずに、先ほどの診察室の隣の扉からお呼びがかかりました。
「おお、やおら手術室!」と顔には出たかもしれませんが、言葉に出さずに立ち尽くす!
「電気メスを使いますので、時計やメガネなど、体に触れている金属類ははずしてください」
「こちらを頭にして横になってください」
「アースをおきますので、お尻をちょっと持ち上げてください」
「麻酔をしますので、チクッとします」
実に淡々と事が運びます。
でもって、麻酔が効いてくる合間には(寸暇を惜しんで)隣の診察室では別の診療が行われます。
「痛いですからねえ、頑張って」「もう少し、もう少し」「ガーゼ入れますからね、痛いですよ」
局部麻酔だものですから、診察室のこんな話が聞こえてきますが、実にうれしくない・・・
となりの痛い!処置が終わったのか、担当医が戻ってきました。
「これ、何か感じますか?」の問いに「いいえ」と答えると、「麻酔はよく効いているようですねえ」
「では、顔に清潔な紙をのせますからねえ」
「それでは始めますので、痛かったら言ってください」
顔には紙がのってますし、もちろん麻酔が効いてますから、がさごそ感はあるものの、
いったい何をやっているのやら…
「はい、縫ってますので、もう少しで終わりですよ」
ほどなくして、「一丁あがり!」と言った感じ。
「一週間したら抜糸しますので、予約はいつにしましょう」
「明日はマキロン(え?商品名?)して、絆創膏貼っといてください」(そんなもんなのかな…)
「今日はお風呂は止めておきましょう。お酒も」(やっぱり、そうか…)
「これ(また例のファイル)を下の窓口に出してください。お大事に!」
精算窓口の前には、銀行のATMの前のような行列の仕切りが出来ていて、まずここに並ぶんだなと。
窓口にファイルを出すと、また番号札がもらえました。
どうやら計算が済むと電光掲示板に番号が出るという。
番号が出ると、また別の列に並んで、それこそATMのような機械で会計するんだそうで。
機械に診察券を入れ、表示された金額を入れると、領収書と次回の予約券が出てきて、ハイおしまい!
へぇ~、ずいぶん機械化されてるもんだなあ。
ただ、こういっちゃあなんですけれど、病院利用者はお年寄り比率がどうしても高いでしょうから、
機械化された場所、場所に案内係が立って、あれこれお世話をしているわけです。
何だか利用者にとっても、病院にとっても便利なんだか、不便なんだか…
ということで、とってもひっさしぶりの外科的処置の顚末、実況でお伝えしました。