「ナスカ」展のことは先に書きました
けれど、 その展覧会の器である国立科学博物館のことをもう少々。
行ったのは実に久しぶりなんですけれど、
その昔は正面のレンガ造りの建物だけだったわけです。
それが、裏側に新しい建物が出来たりして、ずいぶんと様変わりしたなあと。
「ナスカ」展をひと回りして出てくると、
目の前には地球館というのがありました。
なんでも「愛・地球博」で上映されていた360度投影の映像を写す
シアターということで、試しに入り込んでみますと、
右の図のように真ん中の橋の上から360度の映像を見るわけですが、
これがなんとも目が回りそうな感覚にとらわれるのですね。
こうした新しいアトラクション(?)が出来ていたり、
様々な展示もかなりおしゃれな感じになっていたりする反面、
昔ながらの本館では「フーコーの振り子」の実験を
いまだにやっているのでした。
「これ、まだあるのかあ・・・」とひとしきり
感慨にふけっておりますと、
傍を通りかかった、かなり年配の方が
「これ、まだあるのかあ」と、全く同じ感想を漏らしていて、
思わず苦笑してしまったりしたのでした。
「ナスカ」展ほどに特別な扱いではなかったのですけれど
(つまり特別な料金がとられない)、
「雷龍の王国ブータン-その多様な自然と人々-」という展示が行われていました。
ヒマラヤのふもとにおきざりにされたような国の習俗やあれこれは、
つい今しがた見てきた、ナスカの古代文明に近いものを感じさせるのでした。
どちらも山がちな場所で、他から隔絶された独特の文化を継承してきたということでしょうか。
と、小腹を充たすために立ち寄ったレストラン
(上野・精養軒が運営)では、
メニューの中に「ティラノサウルスの巣ごもり」
という名の料理を発見。
いかにも科学博物館らしいものでしたので、
ついつい頼んでしまいましたけれど、
ようするに単なるスコッチ・エッグなわけでして、
どうせティラノサウルスという名を冠するのであれば、
ダチョウとかワニの卵くらいは欲しかったかなと。
ただの鶏の卵では、誇大広告というものですよね。
(他の料理、例えばカレーライスを「マグマ・ライス」
というくらいの工夫も欲しい)
相変わらず、子供たちには人気のある様子の国立科学博物館ですけれど、
まだまだ全ての改装が終わっているようには見えないわけで、
果たしてこの後はいったいどうなっていくことやら・・・
楽しみなようでもあり、知っている科学博物館でなくなっていってしまうようでもあり、
複雑な思いを抱いたのでありました。

