先日来、関心の矛先がウクライナに向いている
こともあって、
インターネットでもあれこれ検索したりしているうちに、
「おお、これはウクライナだったのか!」というものに出くわしました。
それがウクライナ民話の「てぶくろ」です。
絵本になって幾種類かが出ているようですけれど、
何と言っても、この福音館書店のものが決定版と言ってよいのではないでしょうか。
そして、表紙を見ただけで「これ、知ってる!」となるのでは。
そうなのですよ、この超有名なお話が、ウクライナ民話だったのですね。
ストーリーは至って単純です。
おじいさんが雪道に、手袋を片方を落として行ってしまいます。
これを見つけたねずみがもぐりこんでねぐらにします。
次に、かえるがやってきて、ねずみに同居を申し出ます。もちろん、OK。
次に、うさぎがやってきて、二匹に同居を申し出ます。もちろん、OK。
(ねずみとかえるくらいなら、まだ付いていけますが、うさぎが出てきたところで大人は?になるでしょう)
次に、きつねがやってきて、三匹に同居を申し出ます。もちろん、OK。
(きつねまで入るとなると、どんな大きなおじいさんだったかと、大人は思ってしまいます)
次に、おおかみがやってきて、四匹に同居を申し出ます。なんとか、OK。
さらに、いのししがやってきて、五匹に同居を申し出ます。無理無理、OK。
ついには、くまがやってきて、六匹に同居を申し出ます。どうしても入ると言ってきかないので、OK。
でも、このときの六匹の言い分が「しかたがない。でも、ほんのはじっこにしてくださいよ」。
そして・・・てぶくろは今にもはじけそうです。(そりゃあ、そうだ!というより、不可能だと大人はきっと思うでしょう)
結末は何と言うこともありません。
てぶくろが無いことに気付いたおじいさんが探しに戻り、連れていた子犬が「わん、わん、わん」と吠えると、
七匹はびっくりして、森のあちこちに逃げていきました・・・とさ。
他愛もないお話と言ってしまえば、それまでですけれど、
きっと子供たちには絵を見ながら、てぶくろがだんだんと、ぎゅうぎゅうパンパンになっていく様子に
歓声を挙げながら聞き入るのでしょうね。
素朴な、そして何だかふんわりした温かみの感じられるお話です。
