
このところ、ウクライナづいていた?ので思い出したのですけれど、
チャイコフスキーの交響曲第2番には
「小ロシア」というタイトルがついていたことを思い出しました。
チャイコフスキーのシンフォニーと言えば、
とにもかくにも第6番の「悲愴」がとんでもなく有名なわけです。
どんな曲かを知らない人でもタイトルだけは知っている
というくらいでしょう。
これに続いて、ノンタイトルながら第4番、第5番が
演奏される機会も多い、いわばメジャーな存在です。
第5番は、「目!肩!腰!」とかいって
アリナミンのドリンク剤かなんかCMにも使われてましたっけ。
ところが、全部で6曲あるチャイコフスキーの交響曲のうち、
前半の3曲はほとんど演奏されもしない。
それでも、第1番の「冬の日の幻想」
(「夏の夜の夢」の対抗概念みたいですが・・・)だけは
まだ話題に上ることもありましょうけれど、
第2番、第3番は全く相手にされないマイナーな曲なわけです。
その交響曲第2番につけられた「小ロシア」とはウクライナのことなのですね。
「大ロシア」がロシアそのもので、「小ロシア」がウクライナ。なんとも見下されたものではありませんか。
とまあ、そういう曲なのですけれど、こういう曲があるとは知っていましたけれれど、
(たぶん)一度も聴いたことがありませんでしたので、CDを買ってみたのでした。
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮のロシア国立交響楽団の1993年録音盤です。
第一楽章冒頭に、ホルンで朗々とした旋律が奏でられますが、これがそもそもウクライナ民謡だとか。
「母なるヴォルガの畔で」という曲で、これは作曲中、チャイコフスキーが妹のアレクサンドラの嫁ぎ先、
ウクライナのカムインカ(カメンカ)滞在していたこととも関係があるようです。
第二楽章にもやはりウクライナ民謡(「回れ、私の糸車」)が引用されているのだそうです。
ただ、ここではアンダンティーノ・マルツィアーレの指定で、
本来は歌劇「ウンディーネ」の結婚行進曲として作曲されたというわりには、ゆっくりした音楽でした。
もっとも、この演奏がそうなだけかもしれませんが・・・。
第三楽章には民謡は使われてないようですが、最終第四楽章でまた、ウクライナ民謡「鶴」が出てきます。
これは何でも、先にも書いたようにウクライナにある妹の嫁ぎ先の使用人が、
チャイコフスキーに歌ってきかせたのだそうです。
とはいえ、稀代のメロディ・メーカー、チャイコフスキーが取り上げたわけですから、
ウクライナ民謡というのは、それだけ豊かなものなのでしょうね。
しかし、残念ながら、交響曲としての面白さはやはりマイナーだけのことはあるというべきですかね。
同じCDの後半には「弦楽セレナーデ」が入っていますが、こちらは相当聴かせますからねえ。
おっと、これも「おー人事、おー人事」とかっていうCMに使われていたような・・・。