Amazing Grace は有名で、結婚式でよく歌われるそうです。
この歌に秘められた、メッセージを知ると、いっそう心にしみてきますよ!
この歌は、イギリスの古い讃美歌で、
西部開拓時代から移民を中心として広く歌い継がれ、
形をかえて黒人霊歌 negro-spiritual として知られています。
作者は、ジョン・ニュートン(1725年イギリス生まれ)
母親は敬虔なクリスチャンで、7歳の時に亡くなりました。
ニュートンは若いころ、商船の指揮官であった父について、船乗りになり、
奴隷船の船長としてアフリカでつかまえた多くの黒人を
船に積んで、運ぶ仕事をしていました。
奴隷は人間ではなく、家畜でしたから、排泄物は垂れ流しのままの、
船底におしこまれ、病気や飢えで死ぬものも多かった時代でした。
そんな仕事の中、彼の船は嵐にあい、難波しかかります。
沈没しかかる船の中で彼は、神にすがってお祈りをします。
彼が心の底から神に祈ったのはこの時がはじめてでした。
九死に一生を得た、かれは今までの自分の歩んできた人生を悔い、
神に赦しを求めます。
そののち、彼は、勉学と献金を重ねて、
39歳の時、牧師になり、
さらにその数年後にこのアメイジング・グレイスを作りました。
歌詞
Amazing grace how sweet the sound
That saved a wretch like me
I once was lost but now am found.
Was blind but now I see.
アメイジング・グレイス なんて美しい響きでしょう
私のような者までも救ってくださる
道を踏み外し、さまよっていた私を 神は救い上げてくださり、
今まで見えなかった神の恵みを、 今は見出すことができる
💛amazing grace とは驚くばかりの恵み(神様からの愛)
wretch とは、恥知らず、卑劣なもの、また、哀れな人
lost と found , blind と see が対極の意味を表しています。
見失われ、道に迷っていた者が、見いだされ、
目の見えないものが、見えるようにされたということです。
💛黒人奴隷貿易に関わったことに対する 深い悔恨と
それにもかかわらず
赦しを与えてくださった神様の驚くばかりの恵みが、
響き渡るようです。
💛アメリカ南部の農場で働く奴隷たちの
哀れな、絶望的な境遇の中での、希望の歌なのです。